と くに法律で定められた定義はありませんが、各国における“インターナショナルスクール”の一般的な認識はおおむね、「アメリカやカナダ、オーストラリアなどの英語圏の国の政府による認可や、IB(インターナショナル・バカロレア)により認定されたカリキュラムを実施している教育機関」と言えるでしょう。
認 定元の政府や機関によって内容は異なりますが、多くは日本でいう幼稚園生から高校生までの幼児・児童・生徒が通う学校です。
日本人学校、ドイツ人学校、フランス人学校などとの主な違いは、対象とする生徒や授業言語でしょう。各国の「〜人学校」はおおむね、その国の生徒たちのためにその国の言語でその国のカリキュラムを教えます。生徒たちにとっては自国に戻ったときに、スムーズに勉強や学校スタイルになじめることが良いところです。
一 方インターナショナルスクールと呼ばれている学校の多くが英語を授業言語としているので、英語圏の学校へ進む場合に都合がよいことがあります。自国の「〜人学校」は一般的に大都市にあることが多く、住んでいる地域に通える自国の「〜人学校」がないような場合は、インターナショナルスクールに通うケースも少なくないようです。また将来欧米の大学などに進学を考えている世界中の多くの若者たちは、英語で行われる授業で成果をあげていくことで、自身の競争力を高めていっています。
昨 今アジア各国ではインターナショナルスクールが大変な勢いで増えており、国によっては政府がインターナショナルスクールの運営を始めたり、カナダやアメリカ、IBなどのプログラムを自国の学校の仕組みに取り入れたりしています。そのような学校やインターナショナルスクールでは、優秀な生徒たちはすでにマルチ・リンガル(3か国語以上話せる)で、進学先も母国を含めた欧米各国の高校や大学の中から選べるようになっています。
教 育の目的やスタイルはそれぞれ特徴があり、自国のものとは異なることも多いでしょう。しかし、どちらかが優れていて、どちらかが劣っているということではありません。たとえば、アメリカの認定プログラムはイギリスの認定プログラムより劣るので、アメリカの認定を受けた学校の授業を受けた生徒はイギリスの学校への転向の際に学歴として認められない、などということは全くあり得ません。
現に欧米各国は、留学生の出身国の教育制度に基づいて評価認定しており、数多くの日本人留学生もスムーズに受け入れられています。ですので、日本の学校も基本的にはどの国の教育を受けた者でも、それまでの勉強や学校生活の評価を基に受け入れをしているはずです。
先 に述べたように、各国の教育内容や制度には特徴があるので、まったく全部同じということはないでしょう。ですがそれを経験することこそが国際理解の始まりではないでしょうか。世界中の学生たちが学ぶ学校で、世界中に友達ができること、これは何物にも代えられない財産となります。
情報協力:
所沢にあるインターナショナルスクール
コロンビアインターナショナルスクール
☆コロンビアインターナショナルスクール特集は コチラ
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