イマージョン教育
その言葉で他教科を学び、言葉に浸りきった状態で言語獲得を目指す学習方法。
immersionとは、浸すこと、没頭することという意味。1960年代にカナダで開発され、日本でも2000年代に入ってから実施する学校が増えている。
生まれ月考慮
4月生まれと3月生まれでは、3月生まれの児童が体力的にも不利と言われています。ですが、生まれ月が遅いほど試験が簡単になるということはありません。生まれ月毎に試験グループを分け、平均的に、公平に子供たちを試験します。
学校債
学校法人が借入金のことを言います。私立小学校では施設設備を学校が負担しますので、寄付金や学校債の制度を取り入れているところが殆どです。この学校債は卒業時に返金されますし、強制ではありません。
教科担任制
専科制と同じ意味で、教科ごとに専門の教諭が授業を行うことを言います。ちなみに教科担任制の反対の意味で「学級担任制」という言葉が使われています。
系統学習
学習内容を順番に学んで行くことを言います。定められた期間内に次々に学習して行くので、効率よく多くの情報を与えられる利点があります。反対に「経験学習」は経験をもとに1つずつ問題を解決していく学習です。
指示行動
試験では、集団で行う行動観察必ずと言っていいほど出題されています。指示行動は、試験官の先生が出題することを聞き、その通りに行動する試験です。例えば、「鉛筆を3本取って、右側の机の上に置いてください」というように、数や位置を指示するものが含まれることもあります。出題の意図として考えられるのは、相手の話をきちんと聞き、その通りに行動できているかを観ることです。
習熟度別学習
一人一人の理解度に合わせた学習を行うことを言います。そのため、教員が児童一人一人の個性や特性をきちんと把握して初めてできる指導でもあります。理解度の高い子はより進んだ学習が可能であり、逆にそうでない子は理解できるまで丁寧に学習できるシステムです。
事前面接
面接日は試験日前、試験日当日、試験日後の3パターンで行われます。試験日の1ヶ月ほど前に面接を行っている学校も多数あります。面接日は学校から指定されることが殆どですが、受験者(保護者)に希望日を尋ねる学校もあるようです。
週5日制(公立小教育)
週5日制は2002年に完全実施された。学校教育法の施行規則は、土、日曜を公立小中の休業日と定めるが、「特別な必要」がある場合は土日にも授業を行えるとしている。運動会や文化祭などの多くはこの仕組みを使って実施されている。
私立小でも週5日制を導入している学校が殆どである。
授業時間増(公立小教育)
2011度から新しい学習指導要領が実施され、小学校の授業時間は2008年度に比べ各学年で35〜70時間笛増える。
2009年度から算数や理科などで新要領に沿った内容の授業のが先行してして始まり、全学年で年34、35時間増えた。2011年度はさらに1年生で34時間、2年生で35時間増える。
シュタイナー教育
ドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)は、7歳までの幼児期は体の基礎をつくる時期と考え、豊かな感性体験と運動、信頼でき模倣できる大人の存在、生活のリズムが大切だと考えて活動している教育方法。
子どもの自主性を尊重した教育。
幼児期は具体的な体験が重要だと考え、基本的には文字や数字を教えない。
情操教育
平たく言えば、目に見えないものを伸ばす教育です。算数、国語などの明確な点数が付けられるものではなく、絵画や音楽、感性を伸ばす教育です。未就学児を対象にした情操教育のお教室も、最近ではあるようです。
少人数学級
私立小学校では、1学級40名体制が少なくありません。1人の先生に対して40名では一人一人に目が行き届きにくいのが現状です。それを改善するべく、1学級30名やそれ以下にクラス編成を変更する学校も近年では見られます。いうまでもなく、児童の決め細やかな指導が可能となります。
専科制
全ての教科を担任教諭が受け持つのではなく、教科ごとに担当の教諭が変わることを言います。音楽、図工、英語、宗教などの授業には、専科制が用いられることが多々あります。その分野の専門家が授業を行うわけですから、工夫を凝らした授業展開が可能で、児童の理解度も深まることでしょう。小学校高学年になると、専科制の制度を用いている学校が多く見られます。
TT(ティーム・ティーチング)
team teaching の略。1学級に1人の教諭が授業を担当するのが通常ですが、T.T制では1学級に2人以上の教諭で授業を展開します。1人が授業を行い、もう1人が教室内を巡回してサポートをします。
縦割り教育
他学年と交流を持つことを言います。これをすることによって、兄弟姉妹のいない児童は異年齢の子供と接し方を知り、年下を気遣い、年上を敬うことを覚えます。授業以外の時間に適用されることが多く、給食の時間や遠足、課外授業などにこうした縦割り教育が行われます。
土曜授業(公立小教育)
現在多くの自治体で行われている「土曜補習」は任意参加で、授業時間の枠に入らない。これに対し「土曜授業」は正規の授業の枠内。都教委は、土曜授業は公開の形で行い「地域に開かれた学校作り」に生かすから、地域との連携を求める中教審との答申の趣旨にも合致すると説明。文部科学省も事実上容認した。
私立小学校では土曜日を休みとしている学校が多いが、年に数回、行事などを土曜日に充てる学校も多い。土曜日に「特別講習」などを行う小学校も出てきている。
認定こども園
2006年10月に設置された保育施設の名前。
教育と保を一体的に提供する施設のことを指す。
専業主婦の家庭、共働き家庭にかかわらず利用することができる。
認定こども園にはいくつかタイプがあり、
@認可幼稚園と認可保育所を一体化させた「幼保連携型」、A認可幼稚園で長時間保育を行う「幼稚園型」、B認可保育所が幼稚園教育を行う「保育所型」、などがある。
ネイティブスピーカー
ネイティブとは、「ある言語を母国語として話す人」の意味です。「ネイティブスピーカーによる指導」という言い回しで使われる場合、「英語を母国語としてしようする人」を意味することが殆どです。英語の授業がある学校では、アメリカ人やイギリス人などの教員が児童に英語を教えている場合も少なくありません。幼い頃から正しい発音に触れ、話せる英語が身につくメリットがあります。
ノーチャイム制
時間ごとにチャイムを鳴らす制度をなくす制度を言います。最近では授業を1時間ごとに区切らず、1・2時間目をひとくくりにし、間に5〜10分の休憩を入れて授業を行っている学校もあります。モジュール制を導入した授業の場合は、長時間にいくつものプロセスを学習できるメリットがあります。また、自分たちで時間を意識する能力も身につきます。
復学制度
何らかの事情で学校を転校していった児童が再びもとの学校に復帰することを言います。復学制度を行っている学校は多くありますが、期間が定められたり、試験があったりと様々な条件があるようです。
副担任制度
各学級の担任の先生の他に、もう1人の教諭が給食の時間や学級活動時に教室内でサポートする立場にいます。普段と違う先生の目から児童を観ることで、細やかな指導ができきる利点があります。
モジュール制
10分から15分程度の短い授業単位のことを「モジュール」と呼んでいます。このようなモジュールを組み合わせる事によって、授業内容に応じた柔軟的な時間割を組むことが可能になります。例えば、国語の授業であれば、読解、読み取り、書き取りの時間に細かく区切って授業を展開していきます。
模倣体操
試験官がお手本を見せ、その通りに動く問題です。向かい合わせで行動しますので、左右の判別をきちんと行う必要があります。ひとつずつ行動するものと、全ての説明を終えてから行動する2パターンに別れます。後者の場合は、きちんと指示を記憶する能力も必要です。
モンテッソーリ教育
イタリアの医師モンテッソーリ(1870〜1952)が、幼児期には周りの環境とかかわりながら必要な能力を獲得する時期があるとし、子どもが自分の意志で選んだことをやらせることを重視した教育方法。
モンテッソーリ教育を行っている保育園や幼稚園は日本各地に存在するが、政府に認可を受けている小中学校はない。