■校訓
『意思』 強い意志を持ち、何事も最後までやりとげよう。
『表現』 自分の思いを伝え、他者との関わりを深めよう。
『感謝』 家族や友だちを大切にし、感謝する心を持とう。
「意志・表現・感謝」の3つの心は子どもたちの毎日の生活において,常に大切にされており,それは心身のバランスのとれた子どもを育てることにつながります。
また,児童と教員,児童相互のふれ合い,認め合い,励まし合いによって,温かい人間関係を作り,確かなコミュニケーション力を身につけていきます。
■教育目標 (目指す子ども像)
『意思』
○低学年
・やらなければならないことは,しっかりやる。
・身のまわりを整え,規則正しい生活をする。
・みんなが使うものを大切にし,約束やきまりを守る。
○中学年
・やると決めたことは,粘り強くやり遂げる。
・できることは自分でやり,節度ある生活をする。
・約束や社会のきまりを守り,公徳心をもつ。
○高学年
・より高い目標を立て,くじけないで努力する。
・生活を振り返り,節度を守り節制を心がける。
・公徳心をもってきまりを守り,進んで義務を果たす。
『表現』
○低学年
・気持ちのよい挨拶,言葉遣い,マナーなどを心がける。
・友だちと仲よくし,助け合う。
○中学年
・礼儀の大切さを知り,真心を持って接する。
・友だちと互いに理解し,信頼し,助け合う。
○高学年
・時と場をわきまえて,礼儀正しく真心を持って接する。
・謙虚な心を持ち,互いに信頼し,男女仲よく助け合う。
『感謝』
○低学年
・日ごろ世話になっている人々に感謝する。
・生きることを喜び,生命を大切にする心をもつ。
○中学年
・生活を支えている人々や高齢者に,尊敬と感謝の気持ちを持って接する。
・生命の尊さを感じ取り,生命あるものを大切にする。
○高学年
・日々の生活が人々の支え合いや助け合いで成り立っていることに感謝し,それに応える。
・生命がかけがえのないものであることを知り,自他の生命を尊重する。
■建学の心 創立者 小塚光治
あり余る豊かな物の中で,人間としての心の豊かさ,人と人との心のふれ合いが年々失われています。親と子供,教師と子供,子供と子供,隣人と隣人との心のふれ合いも少なくなり,これと反対に家庭内暴力や,青少年の非行は激増し「学校栄えて教育滅ぶ」といわれてもやむを得ない実態といえるでしょう。
ところで世の親たち,私たち教師は子供たちの心の奥底をしっかりと掴んでいるでしょうか。反抗心やうわべの言動に捉われて心の扉を開こうとしていないのではないでしょうか。心と心がふれ合う,喜び,怒り,感動がわき起こる,教師の心と子供の心が火花を散らす,子供と子供の心が火花を散らす,この火花によってお互いの心がとけ合い心の扉が開けます。この火花によって心を練りあげ,心を鍛えるのが教師であり,その場が教室であり,グラウンドであると信じます。
私は全教職員と一つになって,子供の心の扉を少しずつ開かせ,すなおな心,やさしい心,すべてに感動する若い魂,すばらしい個性を引き出し,これらを良いものに作りあげたい,伸ばしたいと考えます。この場が桐光学園であります。
■校長メッセージ 小学校長 斎藤 滋
本校は,1996年(平成8年)に中学校・高等学校と同じ敷地内に開校しました。
子どもが安心して生活できる学校,自分のありのままを表現できる学校,集団生活を通して自分を見つめ,鍛えることができる学校が私たちの理想とする学校の姿です。
私たちは,子どもの全てを受け入れることが教育の出発点であると考えています。「きめ細かい指導」「子どもの自主性の尊重」を心がけつつ日々の教育活動を行っています。
学習指導においては,基礎基本の定着を大切にし,その延長上にある子どもの「知りたい」「分かりたい」という旺盛な意欲に対しても積極的に応えています。
子ども同士,子どもと教師とのふれ合いの時間をできるだけ多くもつことが,相互理解,切磋琢磨につながることになります。遊びや運動においても,自分自身をしっかりと表現することが,自身の安定と周りの人々との良好な関係を作ります。
また,保護者との連携も大切にしています。学校行事などへの参加を通して,保護者に学校の実態と子どもたちの学校生活の様子を知っていただくことで,理解と協力が得られ,それが子どもたちの毎日の学校生活を支える力となっています。
■教育課程
低学年では、図工や総合などで、複数の教員による指導を行っています。
子どもたちは、質問に答えてもらったり、自分の作品を褒めてもらったりすることで、本来持っている個性をぐんぐん伸ばしています。
高学年になるにつれ、コンピュータなどを利用しながら、学んできたことを表現する方法が増えていきます。また、各教科で専科制をとり、より深く学習を深めていきます。
○国語
書くことに重点を置きながら、「話す・聞く」「読む」「書く」の3つを関連付けて指導しています。書く力を伸ばすことによって、順序立てて説明する学習(、「話す・聞く」)や、文章の内容を読み取る学習(「読む」)をより充実させていきます。
○社会
社会見学や様々な資料の読み取り・観察によって、子どもたちの社会認識を広げ、そこで得た気づきや意見をお互いに出し合い、理解を深めていく授業を目指しています。
○算数
数学的な考え方と豊かな表現力の育成を目指します。授業では、実際に手を動かして操作する活動を通して、豊かな感覚を養っていきます。また、子どもたちの発表の場を大切にし、多様な考え方と表現方法を身につけていきます。
○理科
実験・観察やものづくりを行うことにより、児童の知的好奇心を刺激する授業を展開しています。問題解決能力や科学的思考力の育成および確かな概念の定着を目指します。
○音楽
様々な楽器に触れる機会を大切にし、ハーモニカ、コルネットやアコーディオンなども授業で扱います。児童の奏でる音が響き合うことで、互いの心がつながっていくことを目指しています。
○図工
平面・立体などの造形においては、低・中・高学年と技術的に段階を踏んで、楽しみながら多くの表現方法に触れていきます。自らがつくりたいものをどう表現していくのか、試行錯誤しながら「考える力」を育むように指導しています。
○体育
低学年では楽しく運動をしながら、体の基本的な動きを身につけ、さらに中・高学年ではこれらの経験を基に、体力の向上や様々なスポーツ技能を習得することを目指しています。
○表現
音楽やリズムに合わせて、身体を動かすことの楽しさや動かし方を知ります。また、様々な形態のごっこ遊びを通して、人やものの気持ちを想像します。活動を通して、自分の気持ちを開放・表現し、相手の心の状態に目を向けながら、互いに関わり合う力を高めていきます。
○家庭科
裁縫では、手縫いのフェルトマスコットや、ミシン縫いの技術も取り入れた制作をしています。調理実習では基礎を学んだ上で、友だちと協力して料理を仕上げていきます。
○総合
農園活動とコンピューター学習の2本柱が中心です。6年間の農園活動では、作物を育てる苦労や収穫の喜びを味わいながら豊かな情操を育てます。コンピューター学習では、タイピング練習から基本的な操作に慣れていき、高学年ではパワーポイントによる研究発表を行います。
○英語
英語のリズム感や音に親しみながら、イントネーションを身につけ実際に使うことのできるコミニケーション能力を養い、英語学習の基礎力をつけていきます。1・2・5・6年生では、日本人とネイティブの2名の教員による英会話の授業もあります。
○書写
4〜6年生では専門講師による毛筆の授業が行われます。普段から、字形に気を付けながら文字を丁寧に書くことを大切にしています。
■学校の特徴
○きめ細かい指導
児童一人ひとりが基本的な学力を身につけ,学ぶことの楽しさを実感することができるように,きめ細かい
指導をします。また,教育活動と密接な関係を持つ学校行事においても,児童の主体的な取り組みを大切にし ています。
○専科・複数担任制
全学年を通じて英語・音楽・図工・体育は専科教員が担当します。1〜3年生の表現,3年生以上の社会・理科,4年生以上の国語・算数・書写(主に毛筆)でも担当教員による授業が行われます。複数の教員との関わりや教科の専門性を高めるねらいがあります。また,各クラスに担任のほかに副担任を置くなど,子どもたち一人ひとりとより向き合える環境づくりをしています。
※教科によっては複数の教員で指導するものもあります。
○総合的な学習
全学年の児童が取り組む農園活動では,作物を育てることで季節を身体いっぱいに感じるとともに,自然の恵みに感謝する心,農作物という小さな命を大切にする心を育てることができます。さらに,そこで生まれた疑問や発見を学習のテーマとして取り上げていきます。学年が上がるにつれて,さらにいろいろな角度から身近にある課題に取り組んでいき,子どもたちの探究心を膨らませています。
3年生からはコンピュータも積極的に活用します。5・6年生でのパワーポイントを使用した研究発表では,自分が興味を抱いたテーマを探求し,スライドにまとめて発表するという活動に力を入れています。
○異学年交流
異学年交流には,地区別グループ・兄弟学年があります。地区別グループは,帰宅する方向が同じ児童が集まるグループで,日頃から親交が深められるよう,昼食会やレクリエーションなど,地区別で行う行事があります。また,兄弟学年の活動では,異学年の子とペアを作って交流を深めていきます。
○土曜活動
土曜活動には,親子ふれあい活動・制作活動・講習・合唱部があります。
一つ目の親子ふれあい活動は,1〜3年生の希望者が参加する活動で,「昔遊び」「フットサル」「歌」「テニス」などがあり、参加した家族同士が楽しみながら親睦を深めることができる活動です
二つ目の制作活動は、1〜3年の希望者が参加する活動で、「コースター」「ガラスのタンブラー」「オカリナ」などを製作します。。保護者の方も一緒に参加することができます。
三つ目の講習は,4〜6年生を対象に行います。普段の授業では扱わないような発展的な内容まで扱い,子どもたちの向上心や知識欲に応えられるようにしています。行う教科は国語・算数・社会・理科の4教科です。
四つ目の合唱部は,4年生以上の希望者が所属し,水曜日のお昼休みと主に講習のある土曜日に活動しています。
○クラブ活動 (4〜6年生対象)
子どもたちの興味や意欲に合わせて文科系、運動系のクラブがあります。異学年交流による他学年との交流はもちろんですが、教員も一緒になって活動するので教員と児童の交流も深まります。
○カウンセラー
学園で2名のカウンセラーを配置しています。必要に応じて保護者や児童が利用できるようにしています。4年生の道徳では,ストレスマネジメントを取り入れた授業を行っています。
○保護者の皆様の関わり
保護者の皆様には,教育活動を様々な面から支えていただいています。父母会活動だけでなく,各行事の委員のみなさんの積極的な活動は,本校の伝統として受け継がれています。学校と保護者の協力の上に毎日の教育活動が進められており,桐光ファミリーという気持ちが,子ども達の成長を確実なものにしています。
また,年に数回,保護者球技大会も行われます。保護者同士,さらには教職員との交流を深める場となっています。
■安全対策
○地区別グループの交流
緊急時に備えて、住んでいる地域ごとに地区別グループを組んでいます。グループ内には低学年から高学年までの子どもたちが集まり、緊急時でなくてもお互いの顔や名前を知っていることで、登下校時にお互いが力となることができます。そのため、低学年の子どもたちも安心して生活することができます。
グループごとにお昼を食べたり、レクリエーションをしたり、さまざまな活動を通して学年間の仲を深めています。
○安全指導・警備
登校、下校時間に合わせて毎日教員が横断歩道に立ち、安全指導をしています。また、校門前に警備員が立っており、子どもたちの安全を見守っています。
○送迎バス
1〜3年生は,登下校の安全を考慮し,栗平駅から学校までをスクールバスで送迎します。朝のバスは,7:30発の1便から8:06発の6便まであります。1年生の多くは,5,6便のバスに乗って登校しています。
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