はつしば学園小学校 志磨和雄校長先生(当時) インタビュー
志磨和雄 校長先生
はつしば学園小学校の特徴を教えてください。
大阪初芝学園として、「夢と高い志 挑戦 そして未来創造」をキーワードに、日々教育活動に努めさせていただいています。
少し過激ではありますが、「挑戦」という言葉の中に本校の教育に対するスタンスを見ていただければと思っています。子ども達にプラスになることを絶えず追い求める中で、新しいことにも積極的に取り組んでいく姿勢を有しているつもりでいます。例えば、若い教員達の発案から、昨年度より全校的な取り組みとして縦割り活動を始めています。これは児童の命名で「レインボータイム」と名付けられました。当初は大縄跳びやミニゲームなどを校内で行っていましたが、活動の幅をドンドンと広げ、この5月には「レインボー遠足」として校外活動を実施し、オリエンテーリング等を行ってきました。「前向きに」「力をあわせ」教育活動を進めさせていただいています。
本校は「基礎学力の定着」「しつけ教育の重視」「国際性の育成」「気力・体力の練磨」という4つの大きな柱を基盤としていますが、中でも特徴的なこととして「国際性の育成」のもとに進めさせていただいている英語教育があります。本年度より、改訂された学習指導要領が全面実施となり、全ての小学校の5・6年生において週1時間の英語学習が義務付けられています。しかし、英語という言葉の学習を進めていくにあたっては、より年齢の低い、「耳の柔らかい」時期から始めることが大切なのではないかと考えます。本校においては、1年生から6年生までの全学年において週2時間の 英語教育を行っています。さらに、英語の時間は学級を2つに分け、それぞれにネイティブが入り、まさに英語のシャワーを浴びることになります。 しっかり「聞く」ことから始め、そして「話す」、5・6年生において「読む・書く」の学習を取り入れているところです。今や、1つの国で終わることがない時代となっています。将来に必要となる生きた英>語力を身につけることは、間違いなく重要なことと考えています。
学習面での特徴を教えてください。
学習、学力をつけるということは、当然のことながら学校教育の要であると言えます。ただ、1年生から6年生までが在籍する小学校においては、その発達段階に応じた学習方法・学習スタイルも必要です。
低学年においては、リズムやテンポのあるモジュール学習が有効です。そのもとに子ども達は、音読・暗唱、百ます計算、百玉そろばん、カード学習などを行っています。教室の方からは、子ども達の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」といっ>た元気な声が聞こえてきます。また、百人一首もどんどんと得意になっています。 言葉の意味は再度出会った時となるのですが、言葉の響きがドンドンと脳の活性化に結びついていきます。反対に、高学年においては、じっくりと考え取り組むことに焦点を当てています。
算数や国語においては「習熟度別」に学習を行ったり、教科書をはなれ、レベルの高い問題にじっくりと取り組む「教科ゼミ」の時間を設定しています。また、放課後には、希望する児童に対して75分の「ロング学習」を実施しています。その子どもに応じた学習、その子どもに適した学習が効果を高めていくポイントであると言えます。
行事面での特徴を教えてください。
年間を通した中での大きな行事としては、運動会と音楽発表会があります。
音楽発表会は、泉北のビッグアイという大ホールをお借りして、学年ごとの発表を行います。12月の当日は素晴らしい舞台設定の中で、各学年が練習を重ねてきた合唱や合奏を心行くまで聴かせてくれます。
また、本校の4つの柱の1つに、気力・体力の練磨ということがあります。これは子ども達にいろいろなことを、実際に体験する中から学んで欲しいと思っているということです。宿泊学習は3年生から始まります。
4・5年生は夏に2泊3日の宿泊学習を行うとともに、2月には2泊3日でスキー合宿を行います。6年生は、修学旅行として、例年は3泊4日で6年間の英語学習の集大成として福島県のブリティッシュヒルズへ行っていました。本年度は東日本大震災のために、延期となっています。
どのような子どもに育てたいですか。
これは本校の教育方針に関わってくることですが、「学ぶ力としつけ」という言葉を本校はキーワードとしています。
「しつけ」という言葉の中に、しっかりとした社会性を身につけてもらいたいという強い思いがあります。子ども達は将来の社会、将来の日本、将来の世界を担っていく人材です。決して自分一人で生きていくことはありません。その中でぜひとも社会性を身につけた人として成長をし、活躍をしてもらいたいのです。その基盤となるものは、本当に身近な所にあります。
至極当然のこととして、あいさつが自然にできる、整理整頓が普通にできる、マナーとしての集団生活ができるということなどです。当たり前の事を当たり前に行いながら、素晴らしい自分の持てる力を発揮できる人として社会で活躍をしてもらいたいのです。
これから小学校受験をされるご家庭に伝えたいことはどのようなことですか。
もし、本校を希望し入学をしてくれることになると、あなたに元気な学校生活を送ってもらうことになるでしょう。同時に、学校は、あなたからも大きな元気を受けることだろうと思います。元気で、活気のある学校生活を一緒に送りましょう。
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取材協力 幼児教室 けいkids+
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