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森村学園初等部 保護者の声 1 |
森村学園初等部の良いと思うところはどのようなところですか。
学習面:
すべての学習の基礎となると思われる、漢字の書き取りや、読書、計算の反復などを、低学年からかなりの時間をかけて丁寧に行っており、大人の目から見るとついついカリキュラムに先んじてしまいたがるところを、忍耐強く反復学習させていることは、非常に良いことであったと思います。それらの基礎能力や学習への姿勢があることで、学年が進むにつれて各人が興味を持ったことに対して、自分自身で調べ、考え、学ぶということにつながるのだろうと思います。
環境面:
敷地内にある森では、森遊び(子供にとっては冒険)ができ、広い校庭では休み時間に走り回り、春には運動会が行われ、放課後には、中高生たちがクラブ活動をしている様子が目に入るといった光景は、昭和40年代〜50年代に小中学校時代を過ごした世代にとっては、全国の多くで経験してきた光景ではないかと思います。関西で育った私の場合は、遊び場は校外の空地や河川敷、クラブ活動は下校時に横を通る中学校の光景でしたが、広い校庭一杯を使って”警察と泥棒”といった遊びをしたのは、今の子供たちも共通のようです。膝をすりむいたり、人気のない場所にそっと隠れたりといった、些細な経験、感覚は、今も思い出すことがあります。誰もが子供の頃の漠然とした感覚を思い出すことがあるかと思います。
ただ、その感覚が校舎に囲まれた狭い校庭で反響する友達の声よりも、広々とした空間の中での、風や木々の匂い、遠くから大声で叫んでいる友達の声といったもののほうが、私には好ましく思えます。
行事:
1年間を通じて、思ったより数多くの行事が催されており、その多くが6年間毎年行われています。走る、競う、造る、描く、歌う、演奏する、聴く、創る、演じる、観る、運動するといった多種多様な行為を経験するのはもちろんなのですが、それぞれの行事に対して、事前に必ず、チームで話し合う、決定する、協力し合う、そして行事の後に、それらを文章でまとめる、ということが行われています。
最初はその前後のことをあまり意識していなかったのですが、単なる行為の経験を繰り返すことではなく、6年間その前後の過程を繰り返すことで、より良いものを協力して作り上げるといったことに、つながっているように感じました。
その他:
勉強だけができる優等生を育てようとしているのではなく、学力、体力、文化、といった社会の基礎となるものを身につけることに重点を置き、規律あるいは、けじめという枠組みの中で、それぞれの子供たちの個性を伸ばそうとしていることを、十分に感じることができました。
お子さんはどのように成長していますか。
また、通学させて良かったと思うところはどこですか。
小さい頃、内弁慶な性格で、ものごとをぼんやり眺めていて、少し間をあけてから動き出すといった子供でした。ですから特に小学校低学年の間に、クラスメートたちのペースとのちょっとした遅れやずれを認識することで、少しずつ自己を意識して、まわりと協調しながらも自分を主張できるようになると思っていました。
ただ、その一方で、その間の、学校の先生やクラスメートたちの言葉や雰囲気によって、常に素直に考えを口にできるのか、それとも心に留めて無口な性格になる、といったこともあるかなと考えたことがありました。実際、蓋を開けてみると、手前味噌ながら、素直に元気に育ったと思っています。
6年間、学校を休むのが嫌だと言うことはあっても、学校に行くのが嫌ということは、ついぞ聞かれませんでした。
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