授業・行事体験レポート
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啓明学園初等学校 授業レポート |
多摩川沿いの広大なキャンパスの中に位置する啓明学園初等学校。
豊かな自然に囲まれて児童たちはどのような学校生活を送っているのでしょうか。
取材してまいりましたのでご覧下さい。
啓明学園初等学校 農園・田植えレポートはこちら |
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登校 :
八王子からスクールバスが運行しています。3台のバスでピストン輸送しています。バスには中学校、高等学校の生徒も乗っており、現在の利用者は約130名です。
このスクールバスが運行されるようになってから、京王線、JR横浜線、JR中央線からのアクセスがとても便利になりました。
20分ほどで啓明学園に到着します。
拝島駅から啓明学園行きの路線バスが発車されており、それらを利用して登校する児童も多くいます。
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登校後 :
児童は登校するとすぐに外で遊びます。
月曜日以外は、登校すると私服に着替えて一日を過ごします。
月曜日は礼拝の時間が終わってから着替えます。
この広場は北泉寮の広場で、青々と芝生が生茂っています。
北泉寮は国の文化財に指定されている明治時代の建築物です。
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礼拝 :
毎朝礼拝の時間があります。聖書と賛美歌ファイルを持って聖書講義室に全児童が集まります。
賛美歌を歌った後に、今野校長先生からお話がありました。
転んで怪我をした時にどんな言葉をかけてもらえると痛みがやわらぐか、我慢しようという気持ちになるか。
校長先生が子ども役、保健の先生がお母さん役になってお芝居をしました。児童は校長先生の名演技に大うけでした。
お友達にも、周りの人にも優しい言葉をかけてあげましょう、というお話でした。
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国語:
1年生の国語の様子です。
漢字学習などにも力を入れています。
窓の外からは鳥のさえずりが聞こえてきます。
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算数 :
ひっさんプリントを先生に見てもらっているところです。
1クラス27名ですのできめ細かく指導できるのが当校の特徴です。
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算数 :
当校は基礎学力をとても重要視しています。
低学年の時に、実物を通して数の性質を「体で感じる」ような体験をさせたいと考えています。
「ゆっくり」「楽しく」が、本当の「学力」を育てるために必要だと考えてカリキュラムを組んでいます。
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体育 :
新体育館は、入口以外の3面には大きな窓があり、木々が生茂っている様子を見ることができます。
“森の体育館”と呼ばれています。
設計士内井昭蔵氏による設計で、この体育館の設計が遺作になりました。
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中休み
中休みは10:25〜10:50の25分間です。2時間目が終わると児童は外に飛び出します。
中休みにザリガニ釣りが出来る小学校というのも珍しいですね。
初等学校の前には中学校、高等学校があるので、お兄さんお姉さんも外に出てきていました。
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英語 :
英語は1年〜6年まで週2時間学習します。
3人のネイティブスピーカー、2人の日本人スタッフがきめ細かく指導を行います。
各学年2クラスを目的に応じた4つのグループにわけて学習を行います。
決められた時間内に単語を答えて次のグループに爆弾(サッカーボール)を回していきます。とても楽しそうでした。 |
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総合学習 :
1年生が体について学習しています。
先生が体についての本を読み、児童の意見や考えを引き出していきます。
みなさん、体を大事にしましょう。
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理科
4年生の理科の様子です。
水のろ過を学習します。
各自持ってきた底をカットしたペットボトルに、自然の中にある色々なものを入れて
ろ過装置を作っています。石、砂利、枯葉、砂、木の実、きのこ・・・きのこ??
先生も授業前に児童と一緒にろ過装置を作っていました。
さあ、泥水を綺麗な水にろ過することはできたでしょうか。
周りのお友達の装置を見て、枯葉や葉っぱなどよりも、砂や砂利などが有効だと気付き
装置の改良を行います。何度も何度もろ過することで泥水が少しずつ透明になってきました。
いっぺんに水がろ過されるのではなく、ポトリポトリとゆっくりとろ過されることを発見します。
最後の写真は、総合学習で池にザリガニを釣りにきた1年生が、ろ過の実験を興味深く
見ているところです。
啓明学園らしい理科の授業でした。
4年生は、このあと水の学習で奥多摩(宿泊学習)に行きました。自分が考えた装置での作業と比べものにならないほど、山や森林のろ過作用の力が大きいのを目の前にして驚いていたそうです。
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体育 :
第1グラウンドで6年生がハードル走を行っています。
広い第1グラウンドを贅沢に使用しています。
後ろに見えるのは中学校の校舎です。
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昼食 :
お祈りをしてから昼食を始めます。
当校の昼食は毎日お弁当です。
牛乳給食があります。
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昼休みの様子
たくさんの遊び場所があります。校舎前の広場、北泉寮前の芝生広場、池、林、
第1グラウンド、第2グラウンド、新体育館などです。どこも広いので取材が大変でした。
最初の写真は、男児に混じって女児が野球をしている写真です。
最後の写真は、野球部の児童が先生のノックを受けている様子です。週2回昼休みを利用して
練習しています。
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社会 :
広い学園キャンパスを利用して、自分たちで学園の地図を作っています。 自分が発見したことなども書き込んでいきます。
広いキャンパスを持っている当校ならではの学習です。
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聖書 :
週1時間、聖書の時間があります。この写真は聖書講義室でハンドベル演奏の練習をしている様子です。
他の学年では教室で聖書の学習を行っていました。
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国際学級の様子
当校ではでは、帰国子女のために「国際学級」というシステムがあります。帰国生は帰国後一定期間、国語と算数の時間を「国際学級」に来て学びます。「国際学級」では、その児童の進度にそって個別学習を行います。算数一つとっても、国によって科目の進度が違うためです。当校は帰国子女教育をルーツとしていますので、そのようなノウハウを長い年月をかけて構築してきました。現在は在校生は在校生の25%が帰国子女です。
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音楽 :
グループで練習している様子です。この部屋にはたくさんの箏が立てかけてありました。
歩きながら笛を吹いている児童がブレーメンの音楽隊のようでとても良かったです。
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掃除 :
当校では、一日の最後に掃除を行います。この写真は音楽室を掃除している様子です。
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下校 :
一日、よく遊んで、よく学んで、学校生活を存分に楽しんだ児童が下校していきます。
放課後は、普段は4:30まで(冬は4:10)まで遊ぶことができます。
学園の入口にある数奇屋門には警備員さんが常駐しています。
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下校 :
1年生はバス停まで教員が見送ります。八王子と学校間はスクールバスが運行されています。拝島、立川方面は路線バスを利用します。
八王子行きスクールバスの利用者は約40名、13%
拝島行きスクールバスの利用者は約120名、37%
その他の下校ルートは、徒歩約30名、8%
立川駅まで路線バス利用者は約100名、33%
です。
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所感
児童は広いキャンパスの中でのびのびと生活しています。
何度か取材で伺って感じた啓明学園初等学校の特徴は、“自然”、“体験学習”、“異文化交流”、“広いキャンパス”だと思います。
自然の豊かさはこの土地ならではのものがあり、都心の学校では真似のできない環境を持っています。周辺の環境が理科の教科書のような役割を果たしています。また、身近で四季を感じることが出来る学校と言えるでしょう。
この自然を生かした教育が“体験学習”です。上記のレポートにもありますが、校舎を出ればそこには自然の教材が無数に存在し、
学園内にある保護者がつくった農園には大きな畑と、田んぼがあります。田植えを体験したり、穀物や野菜作りを体験することができます。自ら体験することで、教科書からでは学ぶことができない色々な知識と経験を学ぶことができます。数値には表し難い教育ですが、そういった学習を啓明学園初等学校ではとても重要と考えています。
異文化交流は、当校の開校のルーツから考えると当然のことと言えます。外国から来たお友達を受け入れること、自分たちを理解してもらうにはどうすれば良いのかを学んでいきます。帰国子女が約25%を占めますのでそういった能力が身に付いていきます。「最初から、みんながお友達になってくれたのが一番嬉しかった」と、3年生の時に帰国子女で当校に入学してきた児童が話してくれました。
学園内には国際教育センターもあります。
啓明学園には、第1グラウンド、第2グラウンド、第3グラウンド、バレーボールコート、テニスコート、野球場、初等体育館・中高体育館・小体育館などの施設やグラウンドがあります。初等学校の児童が日常利用しているのは、第1グラウンド、第2グラウンド、初等体育館などですが、その他には、校舎前広場、芝生広場などでものびのびと遊んでいます。
安心して力いっぱい遊べる環境を子どもたちに与えることが難しくなってきた最近の世の中において、この環境はとても貴重かもしれません。児童たちは全く意識していないでしょうが、啓明学園初等学校の児童はとても恵まれた環境で育っていると感じました。本人たちが大人になった時に、この豊かな環境の中で学校生活を過ごすことができたことを感謝する日がくるのではないでしょうか。
啓明学園初等学校 農園・田植えレポートはこちら
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学校の様子
初等学校校舎の入口にはこのような看板があります。
異文化交流が盛んな啓明らしさが感じられる看板です。
英語の授業の様子です。
アンジェラ先生は日本語もとても上手に話します。
イギリスの小学校で7年間担任をされていたそうです。
国際学級の様子です。右の写真はプリント教材が分類されている棚です。
帰国子女学習の長い歴史を持っている当校らしい取り組みです。
交流している韓国のノヒョン小学校のお友達にビデオレター
を制作している様子です。クラスの中に韓国語を話せる児童が
いるのでその児童が紹介しています。
翌週に西村先生がこのビデオを持ってノヒョン小学校に
行きました。
1年生がゲームをしている様子です。
読書の時間の様子です。図書館は八角形の造りになっており、ログハウスのような
雰囲気です。この図書館を出たところに絨毯が敷いてある絵本コーナーがあります。
英語、韓国語の絵本など多数の蔵書があります。
各児童がそれぞれ研究結果をまとめた新聞を見て
誰のどの新聞が勉強になったのか記入しているところです。
1年生が総合学習でザリガニ釣りを行っていましたが、
なぜか横のかぼちゃ畑へ。スルメを結んだ糸を手に
雑草取りを始めてしまいました(笑)
ウーパールーパーを飼っています。
昔TVが取材に来たことがあるそうです。
エサはブタのレバーをあげているそうです。
結構大きいです・・・
国語の意味調べテストの様子です。
3年生が、教室で飼育している蚕の幼虫を見せてくれました。
結構な数の蚕を育てています。
漢字がしっかりと書けているかを先生に見てもらっています。
“しんにょう”の書き方に苦戦中です。
学校の様子とは関係ありませんが・・・
「2007年度 東京都私立小学校教職員
ソフトボール大会優勝」のトロフィーです。
2連覇なるか?
保護者の方が昔に作った遊具です。
木が痛んできたので今は使用できませんが、
こんな立派なものを作るって凄いですね。
1年生は各方面に分かれて下校します。
元気に楽しく掃除をしているところです。
当校らしさがでている写真だと思います。
国登録有形文化財 啓明学園北泉寮 (平10.9.2) |
北泉寮は鍋島直大侯爵の邸宅として明治25年(1892年)頃、現在の千代田区永田町の旧首相官邸のところに建てられた和館が原型となっています。
近代日本の上流階級の住宅に多く見られるように鍋島邸も洋館とセットの和・洋並置式邸宅として建築されました。
大正12年(1923年)の関東大震災の際、洋館は倒壊しましたが、ほとんど被害を受けなかった和館は三井八郎右衛門が、震災後、鍋島侯爵から買受け、昭和2年(1927年)三井家別荘として現在の啓明学園構内に移築しましたが、その際建物の大幅な増改築がされたようです。
北泉寮の名称は、北は三井北家(三井高維)の北を、泉は住友家(英子夫人の母方の実家)の屋号泉屋に由来しています。
北泉寮は造形的には江戸時代の大名屋敷の伝統を継承し、玄関部分の格式的な構え、主体部分の1階和風客室、2階御居間・次の間、奥様居間、御寝室などの座敷飾りなどに書院造の流れが認められます。また、1階洋風客室、次の間・御食堂には近大洋風のデザインが加味された折衷様式となっています。
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