須磨浦小学校
山本義和校長先生 インタビュー
山本義和 校長先生
須磨浦小学校 について
開学以来109年の長い伝統を誇る兵庫県最古の小学校「須磨浦小学校」は、社会で大きく羽ばたくことが出来る人材育成を理想に掲げ、少人数制だか らこそ出来る「個性を見出し、豊かに伸ばしていく教育」を行っている小学校です。
校長先生は、山本義和先生です。山本校長先生は、ここ須磨浦小学校の卒業生です。
須磨浦小学校は開校当時から、全学年1クラスだったそうです。現代では、少人数制の学校は多くなりましたが、109年前の少人数制というのは珍し かったと思 います。時代を先取りした教育ですね。それは、この小学校が教育の重要性を痛感した神戸の教育・政財界のリーダー7人(廣瀬宰平、河上謹一、川崎 芳太郎、 田中太七郎、鳴瀧幸恭、芝川又右衛門、廣瀬満正)によって創立されたことが影響していると思います。しかも、「体・徳・知」が教育方針なのです。 「知・ 徳・体」と「体・徳・知」は似ていますが、その違いは大きいです。知識の習得を第一にした「知・徳・体」が国家の方針であった当時、体づくりを最 も重視し た「体・徳・知」の教育方針は画期的なものだったでしょうね。
建学の精神 について
「建学の精神」は「たくましい身体、思いやりと誇り、伸びやかな知性を育てる。」
1、たくましい体と心を持った子どもを育てる。
2、他者への思いやり、社会の一員としての自覚を育てる。
3、豊かな感性を持ち、みずから学ぶ意欲を持った子どもを育てる。
4、一人ひとりの能力を引き出し、国際性豊かな子どもを育てる。
5、忍耐力と誇り高き精神を持った子どもを育てる。
と、まず「体」について書いてあります。
そして、第3代 鈴木光愛校長先生が大正10年に制定した校訓は、
1、からだを丈夫にせよ
2、よく学び よく努めよ
3、辛抱強くあれ
4、正直にして 親切であれ
5、言語・動作を上品にせよ
6、自分のことは自分でせよ
とあり、体づくりを最も重視した「体・徳・知」の理想を具現化したものなのです。
どんなに優秀でも、健康でなければ社会に貢献することは出来ません。そういう意味で、「体育」」が優先なのです。ですから、須磨浦小学校は小学校 には珍しい体育専科を置き、兵庫県の私学では唯一、手作りの温かい完全給食を実施しています。
また「徳育」の為に、さまざまなことを体験させたり、多彩な行事を設けています。
日本の伝統文化を受け継ぎつつ、真の国際人に育つように茶道や陶芸や書道も体験します。
「知 育」 について
「知 育」については、少人数教育ならではの個別指導を徹底しています。一人ひとりの夢、個性、才能を大切にして、将来の進路まで考えた指導を心がけて います。 昨年度の中学進学実績も素晴らしいです。これまでは公開していなかったそうなのですが、今回は教えていただきました。
卒業生男子24名中
灘中学校 4名
甲陽中学校 3名
六甲中学校 3名
白陵中学校 3名
その他
関西学院中学校、啓明学院中学校、甲南中学校など
公立中学校2名
卒業生女子12名中
神戸海星女子学院、親和女子中学校、甲南女子中学校など
公立中学校1名
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取材協力 幼児教室 けいkids+
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