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私立のテストが終わった後、国立テストまで1ヶ月以上空きます。ヤル気維持、学習などどのようなことに注意すれば良いでしょうか。 |
久野泰可先生からのお答え
私立のテストが終わった後、国立のテストがあるまでに、どのように意欲を持続させるかについては、子どもの側の問題より、大人の側の問題のほうが大きいと思います。まず何よりも、国立が第一志望の方は問題ありませんが、私立が第一志望で国立は私立がダメだった場合、あるいは第一志望の私立がダメだった場合に受験すると考えている方が、問題です。
私立の発表はすぐにありますから、その結果次第では、子どもより親のほうが立ち直るのに時間がかかるからです。
子どもへの結果の伝え方はいろいろ工夫すれば、国立の試験があるまでは、隠すこともできますし、学習意欲も持続できるはずです。問題は保護者の表情や態度に変化が見られると、そのことだけで、子どもは敏感に様子を感じ取り「何か自分が悪いことをしたのではないか」と子どもなりに考えてしまうのです。そのことが一番心配です。
子どもは、お母さん・お父さんに褒められたい一心でがんばります。ですから私立むけにがんばってきた学習習慣を守れば学習は持続できます。私立の結果を踏まえ「入ったー落ちた」などという会話を子どもの前でしなければ、学習する気持ちに大きな変化はなく持続できるはずです。
「もうしたくない・・・」となるとすればそれは、母親の対応のまずさです。国立は抽選などがあるため、保護者が私立ほど力が入らないということも事実です。しかし将来の学校選びのスタートですから、仮に抽選があるとしても結果がわかるまでは、真剣に取り組んでください。
ただ抽選の問題だけでなく、ペーパー試験そのものがない学校もあります。行動観察重視の学校の場合は、私立むけにやってきた学習に力が入らないということも良くわかりますが、いくつかの国立を併願する場合は、やはり私立と同じデスクワークも必要です。過去の問題を見る限り、一般的には私立に比べて基本の問題が多いと思いますが、その学校独特の問題もありますので、しっかり対策をとっておかなくてはなりません。受験する学校の傾向を踏まえて、対策を考えてください。国立の場合は、過去問をトレーニングすることが一番効果的な対策になるのではないかと思います。傾向がかなりはっきりしていますので、それをふまえたトレーニングが必要です。
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