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ひとりでとっくん365日 12号はどんな点に気をつけて学習したら良いでしょうか |
久野泰可先生からのお答え
首都圏の入試は、10月後半から始まり、国立附属小学校の結果が出る12月まで続きます。ご家庭でも最後のまとめの学習に入っていると思います。昨年11月から始まったひとりでとっくん365日も、今月号で1年分の学習を終了します。今回は最後のテキストということで応用問題が中心の構成になっています。もしわからなければ、前の号に戻って復習してください。今回は入試でもよく出される課題をたくさん取り上げました。その中でも入試によく出される課題は以下の6つです。
- シーソーとつりあい
- 方眼を使った課題
- 数の総合問題
- 対称図形
- 話の内容理解の総合問題
- 回転位置移動
それでは上記6項目の学習ポイントをお伝えしましょう
シーソーとつりあい
シーソーは4者関係の理解が基本です。つりあいは、シーソーを使いますが、考え方の基礎は「一対多対応」と「包含除」の考え方です。それに付け加え、問題によっては「置き換え」の考え方が必要になってきます。そのあたりをしっかり確認しておいてください。未測量の問題の中では一番多く出題されています。
方眼を使った課題
方眼を使った課題には、位置の対応・方眼上の位置・方眼上の位置の記憶・方眼上の位置移動・方眼図形などがあります。また方眼の特性を利用した、二重分類・方眼を使った数の構成・方眼を使った分析総合などがあります。今号は方眼の特殊性を使った問題が中心ですが、基本問題ももう一度確認してください。
数の総合問題
将来の算数科につながる数の領域は、足し算引き算の基礎、掛け算割り算の基礎など様々な単元があります。数の総合問題は、2つの形式で問われます。1つは一場面の絵を使った出題、もう1つは最近の傾向である「話の内容理解」の中に組み入れられたさまざまな数の問題です。以前と違い、それぞれの質問がそれぞれ異なった数の操作をしなくては答えが出てこない形になっています。また、最初に与えられた数を、話によって変化させ、その変化した状態で次の質問がなされるようになっています。また複合問題が増えていますので、暗算能力は相当高めておかなくてはなりません。
対称図形
図形領域の入試問題は、図形構成・図形分割が中心になりますが、対称図形や重ね図形もペーパーを使って行う問題では、かなり多く出されています。対称図形には、折り紙を使う課題と、線対称の二つの課題があります。線対称の課題は、方眼を使って行う場合とフリーハンドで描く場合と2通りありますが、どちらにも慣れておいてください。折り紙を使った課題は、折り紙を2つ折りの場合と4つ折りの場合とがありますが、4つ折りを中心に練習してください。実際に切らせる場合もありますので、ペーパーだけでなく、折り紙も使って練習してください。
話の内容理解の総合問題
話の内容理解は、国語の聞く力の基礎として大事な内容ですが、それだけでなく、すべての教科の基礎として入試では重視されています。最近の傾向として質問内容が多様化していますから「聞いて覚える」だけでなく、「聞いて考える」トレーニングも必要です。特に、数の操作をさせる場合が多く見られますので、暗算能力は相当高めておかなくてはなりません。
回転位置移動
位置の移動は、地図上の移動や方眼上の移動がありますが、回転することによって変化する位置を考えさせる問題も増えてきました。回転そのものがイメージしづらく難しいものですから、実際に回転させる経験をまず持たせ、その上でペーパーに取り組んでください。
以上6つの項目について、簡単に学習ポイントをお伝えしましたが、そのほかに、「話の絵画化」や「聞き取り練習」・「社会的常識問題」も、入試対策として活用してください。
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