第12回 (最終回)
私立の幼稚園入試が終了し、残すところ国立のみとなりました。国立の幼稚園は、幼稚園教育を行うとともに、教員養成を目的とする大学の附属学校としての教育の倫理と、実践に関する研究・実証および学生の教育実習の実地にあたる幼稚園となります。毎年多くのご家庭が国立を受験します。試験までまだ日にちはありますが、12月下旬は冷え込みも増してきますので体調を整えて、試験当日は温かい服装で行くようにしてください。今回は前回に続き入園までにしておくことと、入園後のことについてお伝えいたします。
4月の入園までにしておくこと
4月からは新しい幼稚園へ通います。初日から母子分離となり、保護者自身も不安でいっぱいのことでしょう。幼稚園では集団生活を通して、基本的生活習慣の自立及び習得を促すことができますが、幼稚園だけでは不十分で、やはり基本はご家庭です。いくつか例をあげますので参考にしてください。
・挨拶や返事ができる
・自分の思いを相手に伝え、相手の話を聞くことができる
・母子分離ができる
・排泄を一人でも行える
・手洗い、うがいができる
・洋服の着脱ができる
・好き嫌いなくご飯を食べることができる(偏食がない)
・決められた時間に就寝、起床ができる
・順番を守ることができる
・同年代の子とも仲良く遊ぶことができる
上記の他にも日常生活に関わること全てが子どもにとっては学習です。できるだけ自分の力で行うように促し、考える力や行動力を育てていきましょう。
入園後のことについて
まだ先のことですが入園後一番大切なのは、生活のリズムです。
新しい環境に慣れるまで1ヶ月近くかかることでしょう。最初のうちは泣いたり嫌がったりすることもあると思いますが、5月の連休明けくらいから慣れ始めると思います。緊張や疲れも出やすい時期なので、生活のリズムを崩さないようにしましょう。また、幼稚園の先生との連絡をとり、お子さまの様子を含め不安なことや疑問点などは聞くことをお勧めいたします。先生に相談することでアドバイスもいただけるので一人で悩まないようにしましょう。
幼稚園での2年間はあっという間に過ぎていきます。2年後には附属の小学校に進学します。小学校では学力を積み、高い学力を持った方が大勢います。幼稚園入試で身に付けたことや学習習慣は崩さないようにしましょう。毎年幼稚園に合格された方も引き続きこぐま会の教室に通われる方もいらっしゃいます。小学校入試につきましても、私たち教師にぜひお気軽にご相談ください。
幼稚園受験において不安な点を少しでも解消できればと思い書いてきたコラムも、今回が最後となります。
1年間お読みいただいた皆さまに御礼申し上げます。また、このような機会がある際には執筆させていただければと思います。
すべての子どもたちが、実りある幼稚園生活が送られますよう心よりお祈り申し上げます。
こぐま会 二年保育受験クラス担当 加納 直人
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