第10回
10月に入り、入試まで1ヶ月となりました。早い幼稚園では面接が終了し、残すところ考査のみとなるところもあります。今回は入試当日に気をつける点についてお伝えいたします。
試験当日は、親子ともに緊張してしまいがちです。とくにお子さまは普段と違う雰囲気の中、ご両親の表情も読み取ってしまいます。できるだけ平常心を保ち、笑顔で接するように心がけましょう。そのためには、
・当日着て行く服に袖を通しておくこと
・事前に何度か幼稚園まで足を運んでおくこと
・忘れ物がないか事前に確認をしておくこと
をお勧めいたします。また、当日は交通機関等の遅延も十分に予想されるため、ゆとりをもって家を出られるようにしましょう。しかし、集合時間より早く着きすぎた場合は、園の中に入れないこともありますので、ご注意いください。
幼稚園に着いたら、受付をしてから控室へ移動します。控室に着いたたら、最初にお手洗いに行きましょう。お子さまによっては「出ないから大丈夫」という子もいると思いますが、座るだけでもよいので声を掛けましょう。控室では、折り紙や絵本などが用意されている幼稚園もありますが、多くのご家族がいらっしゃり使いたいものがない場合や、待ち時間が伸びてしまうこともありますので、お子さまの興味のある絵本などを持参するとよいでしょう。
面接では、提出してある願書や書類をもとに質問されることが多いです。前日にもう一度どんなことを書いたのか目を通しておき、あらかじめ考えをまとめておきましょう。考えた文章を丸暗記してしまうと、当日緊張のため忘れてしまうこともあります。箇条書きで出しておき、これだけは伝えたいということを頭に入れておいた方がよいです。また、ご両親で同じ質問を受ける場合もありますので、質問内容やどんなことを答えたのかしっかりと耳を傾けましょう。
お子さまの考査では、お子さまのみが別室へ移動し、保護者の方は控室で待ちます。その時はいつもと変わらない口調で「楽しんで遊んできてね」と優しく声をかけて送り出してあげるようにしましょう。そして戻ってきたときにも「お帰りなさい。楽しかった?」と声をかけ、その場で内容や様子を聞いたりしないように気を付けてください。
考査終了後、退室となりますが、園を出ると緊張が解けてしまいます。ご自宅に着くまで意識を持ってください。また、ご自宅に着いてから当日の話をされると思いますが、ご両親間で「あれはこういえばよかった」「あそこがよくなかった」など責めないようにしてください。ご両親のその言葉や表情がお子さまに伝わり不安にさせてしまいます。今まで行ってきたことが出せたという部分を考えるようにしましょう。
試験当日は誰もが緊張するものです。考査後、結果が出るまで日にちがかかる園や、国立志望の方は試験までの時間もあります。今までご家庭で行ってきたことを信じ、当日を迎えてほしいと思います。また、母子手帳や、育児日記、お子様の小さいときの写真などを見返し、あの時はあんなに小さかったのにこんなに成長したのだと、振り返ることで心が落ち着くこともあります。これから当日までは生活習慣を変えず、規則正しい生活を送ることと、季節の変わり目でもありますので健康に注意をしてください。
次回は入園試験を終えてについてお伝えする予定です。
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