第7回
多くの幼稚園では、今月下旬から夏休みに入ります。この1ヶ月半という長い夏休みの時間をどのように過ごしたらよいのかお悩みの方もいらっしゃることでしょう。今回は夏の過ごし方についてお伝えいたします。
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幼稚園が休みに入ると、同年代の子との関わる時間が減り、大人と過ごす時間が増えていきます。そうすると、自然と不規則な生活になりがちです。夏休みでも、いつもと同じ生活のリズムを保つことが必要となります。早寝早起きを心がけ、無理をせず休息を取りながら一日を過ごしてください。また、子どもは遊びの中から人間関係を築き、社会的ルールを知り、学んでいきます。できるだけ同年代の子と触れ合う機会を設けられるように心がけましょう。
A
自分のことは自分で行えるようにしましょう。幼稚園生活では、基本的に自分のことは自分で行いますが、夏休みは大人との生活が多くなる分、つい手を貸してしまいがちになってしまいます。衣服の着脱、食事、片付け、排泄や手洗いうがいなど生活習慣の自立を心がけるようにしましょう。また、今まで学習してきたことを忘れてしまうこともあります。以前コラムでもお伝えしました5領域とその他の領域を中心に、理解できていない部分はこの夏に補っておくようにしましょう。
B
学習は、もちろん大切ですが、勉強ばかりしていては、かえってお子さまもストレスとなってしまいます。旅行などのご予定もあることと思います。ご家族で楽しい経験をすることも長期の休みにはできます。遊ぶときは思いっきり遊びに集中し、ご両親にとっても有意義な楽しい夏にしてください。
C
長期の休みを利用して、1つのことに責任を持って取り組むという経験もよいと思います。毎朝、新聞を取ってくる。育てている花の水やりを行う。など、普段はお手伝いの1つとして行っていることを、1つの仕事(役割)として与えてあげるのも効果的です。「これは僕(私)がやらなくてはいけないんだ」という気持ちが芽生え、責任感が持てるようになります。
D
この夏は、最終的にどこの幼稚園を受験するか決めなくてはなりません。そのためには、ご家庭の教育方針やどのような大人に育ってほしいかなどご夫婦で話し合いをしておかなければなりません。その教育方針と園の校訓が一致しているかが大切となります。それを前提として、願書を書かなくてはいけません。願書はそのご家庭を知るとても大切なものです。幼稚園側も何度も目を通してご家庭の考えを見ています。多くの幼稚園では9月に願書が配布されます。その時期を待つ前にしっかりと考えをまとめておき、対策をとっておきましょう。
次回は願書についてお伝えいたします。
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