私立小学校 特集 11
『東京の私立学校の現状と特色』
私立高校に56%が在籍
中高一貫教育等特色ある教育
私立小学校が公教育に果たしてきた役割は大きい
国立の学校は国立教育機関の付属がほとんどだ。
公立はもともと国家の教育政策の一環としてつくられていたが、地域に根ざして全体の教育水準を維持し、教育の機会均等という点から実績を認めることができる。
もっとも現在、都は学区制を廃止している。一方、私立学校はそれぞれが教育理念、創立者の建学の精神に基づいてつくられている。
また、私立学校が公教育に果たしてきた役割という点では、中高一貫教育、少人数教育、国際理解教育などを実践してきており、常にわが国の教育改革をリードしてきた。過去に、生徒急増期には行政側の要望を受け、生徒を受け入れてきたという経緯がある。
私立学校を抜きに東京の教育を語ることはできない
東京都生活文化局が発表した平成22年度学校基本調査(平成23年5月1日現在)によると、私立小学校53校には26,862人の児童が、私立中学校187校には81,066人の生徒が学んでいる。
私立高校237校には176,196人の生徒が通学している。特に私立高校に通っている生徒の割合は都内の高校生の56.3%を占めており、私立学校を抜きにしては東京の教育を語ることはできない。
まさに都の学校教育に果たす私立学校の役割の大きさを表している。
私立学校は各校建学の精神のもとに特色ある教育を展開している。なかでも大きな特色が中高一貫教育、男女別学校教育、宗教教育だ。全日制高校を設置している208法人についてみると、中学校を併設している法人は、165校で全体の79.3%を占めている。
■国立・公立・私立小学校の生徒数
児童数 595,669人
公立小学校 564,426人 (94.8%)
私立小学校 26,862人 (4.5%)
国立小学校 4,381人 (0.7%)
■国立・公立・私立中学校の生徒数
生徒数 309,247人
公立中学校 225,365人 (72.9%)
私立中学校 81,066人 (26.2%)
国立中学校 2,861人 (0.9%)
■国立・公立・私立高等学校の生徒数
生徒数 313,183人
私立高校 176,196人 (56.3%)
公立高校 133,542人 (42.6%)
国立高校 3,445人 (1.1%)
掲載 23.8
協力:全私学新聞
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