私立小学校 特集 9
【 私国立小学校は、公立とどう違う? 】
独自の教育理念のもと、密度の高いカリキュラムを用意している私立校。優秀な先生方が最先端の授業を展開する国立校。
保護者の教育方針や子どもの個性に合った教育環境がここにあります。
子どもが豊かに育つ「雰囲気」がある
専科制、ネイティブスピーカーなど、公立にはない私国立の魅力を挙げましたが、一番のポイントは、なにものにも規制されない学校独自の教育理念、教育観から生まれた「雰囲気」ではないでしょうか。それは建学の精神に則った教育の「一貫性」や「伝統」「校風」といいかえてもよいでしょう。
入学した子どもたちは母校の雰囲気や空気に包まれて人としての豊かさや感性を身につけ、成長していきます。そうなることで学校は、単に学築を修める場から、豊かに育つ環境へと変貌していくのです。
ですから私立小学校は、中学・高校とは選抜の基準が全く異なります。
能力よりも、誕生から受験するまでの数年間、人としてその子がどれほど豊かに育っているか?という点を重視されます。子どもを育てている両親、家庭も、考査の対象となるのです。
なぜ小学校から私国立をめざすのか?
なぜ小学校受験をめざすのか。
この問いに答えはひとつではありません。大学受験に有利になるようにと考える家庭ばかりではありません。「公立に行かせたくない」「中学受験の厳しさを避けたい」といった消極的な理由も見られます。
「最初の6年間の教育を、良い環境の中で受けさせたい。その後は本人の意思も尊重して決めたい」と考える家庭が多いことも事実。
その良い環境とは、キリスト教教育や英語環境への期待などさまざまです。
私立小学校に通いながら中学や高校は他校を受験するケースも増えています。
小学校生活をどのように過ごしていくのか、それは保護者の選択が大きな鍵になることでしょう。さまざまな角度から、子どもの将来と学校選択について家庭でよく考え、子どもの進路を決めたいものです。
2人の先生が教えるTT(ティーム・ティーチング)
TTとはTeam Teachingの略。1学級に1人の教師が授業を担当するのが通常ですが、TT制では1学級に2人以上の教論で授業を展開します。1人が授業を行い、もう1人が巡回してサポートをします。
教科ごとの「専科制」も
全ての教科を担当教諭が受け持つのではなく、教科ごとに担当の教諭が替わることをいいます。その分野の専門家が授業を行うわけですから、工夫を凝らした授業展開が可能で、児童の理解度も深まることでしょう。小学校高学年になると専科制の制度を用いている学校が多くみられます。
英語の授業は1年生から
神奈川・東京・千葉のアンケート回答私立小学校19校のうち、13校が1年生から英語教育をスタートさせています。4年生以降から始める学校はわずか2校。
先生はネイティブスピーカー
講師に英語を母国語とする「ネイティブスピーカー」を招いています。幼いころから正しい発音に触れ、話せる英語が身につくメリットがあります。
心理・発達のプロによる教育相談
専門のスクールカウンセラーを配置して教育相談を行う私立小学校もあります。児童の心理や発達・学校教育に精通した専門家が面談や電話、メール等により保護者や教師からのあらゆる相談に応じている学校も少なくありません。
オリジナルテキストを用意
私立小学校は目的に沿った教材開発をしており、オリジナルの教科書や教材を用意しているところがほとんどです。子どもたちのことを考えてカスタマイズした内容で、ときには教科書を副教材にすることも。
※2011年1月現在
情報提供: 理英会
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