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 私立小学校 特集 1
   『私立小学校の魅力あふれる教育実践』

 

 

建学の精神の下に真の教育≠目指し指導

私立小学校は数こそ少ないが各学校が魅力溢れる教育を展開している。
私立小学校の教育は、各校が建学の精神に基づき、長年の実験的な試みや研究などによって確立されたもので、そこには各校とも創設者の教育理念が貫かれており、教科ごとに学年ごとに緊密な連携を保ちながら創意工夫が施されている。例えば英語教育でも公立小学校と比べて、私立小学校は学校の建学の精神に裏打ちされているため、学校全体でよりしっかりした方針に基づいた教育となっている。

 

 


私学の一貫した教育理念
私立小学校の児童数増加

小学校全体の児童数は、出生率の低下傾向から減少を続けている。
平成二十一年五月現在の全国の小学校児童数は、国公私立合わせて約七百六万人。前年と比べると約六万人減少した。昭和五十六年をピークに減少が続いており毎年、過去最低を更新中だ。学校数でみると、平成二十一年度の小学校数は、国立が七十四校、公立が二万一千九百七十四校、私立が二百十校。全体の九九%までが公立小学校で、私立小学校は〇・九%と一%にも満たない状況。  
前年との比較では、国立は二十八年ぶりに一校増加したものの、公立は二百二十三校の減少、しかしその中にあって私立小学校は四校増えた。  
児童数でみると、国立は四万五千五百七人で、前年比三百六十四人の減少、公立は六百九十三万九千九百二十二で五万九千八十四人の減少だった。一方の私立小学校は前年と比べ千二百七十三人増えており、七万八千百七十七人となった。

@国公私立小学校の児童数の推移

 H17年  H18年  H19年  H20年  H21年
 7,197,458人  7,187,417人  7,132,874人  7,121,781人  7,063,606人


A私立小学校児童数の推移

 H17年  H18年  H19年  H20年  H21年
 70,950人  73,070人  74,796人  76,904人  78,177人


B私立小学校の推移

 H17年  H18年  H19年  H20年  H21年
 194校  198校  200校  206校  210校


私立小学校の児童数のシェアは一・一%。
戦後、学校数と歩調を合わせて増加傾向を続けている。
私立小学校は公立と同じ義務教育学校。しかしそこに通う児童に関しては憲法が保障する「義務教育無償」の原則は適用されていない。
児童一人当たりに国等から二十数万円の助成金(学校向け)があり、その分保護者の負担が軽減されてはいるが、私立小学校に通う児童の家庭にとって重い負担となっている。
公立小学校の場合でも児童一人当たりにすると年間約百万円の税金が投入されているが、私立小学校には公立学校に支出されている税金の四分の一程度しか来ていないため、どうしてもその分が保護者の負担となる。
公立小学校以上に充実した施設設備を持つ私立小学校に学ぶ児童の保護者が、ある程度、公立小学校(公立小学校は無償)より高い授業料等を払うのは仕方ないという面もある。
しかし義務教育段階に学ぶ児童なのだから、保護者の負担する教育費は公立の児童に限りなく近くなるべきではないだろうか。それにもかかわらず、 私立小学校がそうした中にあっても、学校数、児童数を増やしているのは、私立小学校が重要視している人間教育等への保護者の強い期待があるからだろう。

小学校の教育は、基本的には文部科学省が定めた「学習指導要領」に沿って行われるが、小学校に関しては平成二十三年度から新しい学習指導要領が全面実施となる。
それによると、国語、社会、算数、理科、体育の授業時数を六学年合わせて三百五十時間程度増加している。また、小学校五、六年で初めて「外国語活動」(週一コマ)が必修化されることになった。私立小学校では、すでに長年、英語教育に力を入れており、学校によっては英語にとどまらず、フランス語などの授業も導入されている。
「英語」の授業に関する研究も盛んで、これまでに多くの研究成果が蓄積されている。
そうした私立小学校でのさまざまな実験的な試みから生まれた成果が、わが国の小学校教育全体が享受することができるようになれば、わが国の発展、また個々の児童の成長にとっても極めて有意義なことといえる。


※これからも私立学校の魅力が伝わる情報を掲載していきます。 お楽しみに!

協力:全私学新聞


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