日本女子大学附属豊明小学校では、毎年4月に新宿御苑で写生会が行われます。
テーマは “春の自然を充分に味わい、その美しさを思う存分表現する。お互いの作品を鑑賞する” です。
児童の成長にあわせたテーマ・目標を設定しているのが特徴です。
写生会作品展の案内に書かれていた当校の言葉を転記します。
『 “若い芸術家はしくじることを恐れるには及ばない。絵を描くことは心をかき乱す冒険であり、同時に絶えざる探求ではないでしょうか”
アンリ・マティス(マティス 画家のノート)より
失敗を恐れずに、冒険心を持って探求し生み出す力は、生きていく全てにおいて共通の力だと思っています。マティスが若い人々へ贈った言葉は、豊明小学校の図工科から子供たちへの言葉でもあります。
四月の陽光のもと、子供たちは自然の中に身を置き、白い画面にクレパスを走らせました。鮮やかな色彩の線は、ていねいに塗り重ねてゆくことで、やがて様々な形に変わっていきます。
自分を取り囲む空間に重なり合う多くのもの同士の関わりを、子供たちは日々感じとって過ごしています。成長に応じて見えてくる空間は徐々に複雑になり、奥行きや深みを増し、一枚の絵からはその子供の現在が見え隠れしてきます。
写生会では、学年ごとの段階による一人ひとりの成長を重視しています。
素直な眼差しと、対象に向かう姿勢を感じていただければ幸いです。
日本女子大学附属豊明小学校 』
取材 H21年5月22日(金)
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