日本女子大学附属豊明小学校「豊明 春の音楽会」は毎年この時期に行なわれる一大行事です。
日頃学校生活を過ごしている目白の校舎ではなく、西生田成瀬講堂で音楽会を行ないます。
今回の音楽会は創立者である成瀬仁蔵先生の生誕150周年記念の音楽会でもあります。
「豊明 春の音楽会」を取材してまいりましたのでご覧下さい。
取材 H21年1月31日(土)
創立者 成瀬仁蔵 についてはこちら
挨拶 はじめのことば(1年生)
校歌 全校合唱奏
1.合唱 5年生
2.斉唱 2年生
3.合唱 4年生
4.斉唱 1年生
5.合唱 6年生
6.器楽合奏 4年生
7.器楽合奏 教職員
アンコール 教職員
8.合唱奏(ベルとトーンチャイムによる) 3年生
9.楽器合奏 5年生
10.楽器合奏 6年生
11.合唱奏 全学年
終わりの言葉 6年
終わりの言葉 98回生代表
私達は今、無事に音楽会を作り上げることのできた喜びと、達成感で胸がいっぱいです。 この「豊明春の音楽会」は、豊明小学校の伝統です。今年度は成瀬先生、生誕150年の記念音楽会でもありました。 成瀬先生は、私達が自分らしく、のびのびと学び、元気に遊んでいることを、いつも見守り、喜んでいらっしゃることでしょう。 どの学年も、この日のために精一杯練習を重ねてきました。一人ひとりの奏でる音が合わさり重なって、美しいメロディーとなりました。そして、この西生田成瀬講堂や皆様の心に春を呼ぶことができたと思います。 私達は努力するだけでなく、皆と呼吸を合わせ、協力し合うこと、支え合うことを学び、その喜びを感じました。 しかし、世界に目を向けてみると、未だに戦争の影響により、自由に楽器にふれることができなかったり、好きな歌を口ずさむことのできない人々がいます。 私達は、日頃学校へ行き、勉強し、帰る家のあることを、あたり前のように思っています。それは、とても幸せなことだということを忘れてはいけないと思います。 私達は心と心をつなぎ、一人ひとりの中にあったそれぞれの優しさを、美しい音楽にしました。この気持ちを音楽だけではなく、身近な人たちに伝えていく勇気を持ち続けたいと思います。 最後になりましたが、温かくご指導下さった先生方、職員の皆様、そして演奏をお聞き下さったご来賓の皆様、本当にありがとうございました。
帰りの様子
朝方に強く降っていた雨も、児童が西生田成瀬講堂に登校するころには雨足も弱まっていました。リハーサルは朝早くから各学年入念に行なわれました。 いざリハーサルが始まると、児童たちの高い集中力に驚かされました。また、指導しながらも優しく励ます先生方の姿がとても印象的でした。 午後1時になり、「豊明 春の音楽会」が開演されました。 約1800名収容できる成瀬講堂は二階席まで満席です。スクリーンが設けられた別室にも保護者が集まっていました。 全校合唱奏で歌われたのは、『成瀬仁蔵生誕150年記念 お祝いの歌 「なるせ先生へのお手紙」 』 です。 この歌は、豊明小学校の児童の中から公募で選ばれた歌です。詩は108通の中から選ばれ、その詩につける曲は40曲の中から選ばれました。同じ3年生の児童の詩と曲が選ばれました。H20年6月に行なわれた全学園の式典ではじめて披露されました。 創立者成瀬仁蔵先生を想う児童たちの気持ちが込められた歌です。 豊明小学校の音楽会は、各学年、3クラスの児童全員が心を一つにして合唱や器楽合奏を行なうことをとても大事にしています。 3クラスの児童全員で一つの発表を作り上げるには、児童が練習を重ね協力しあうことももちろん重要ですが、先生方の指導や連携もとても大事になってきます。長い練習期間を考えると大変なご苦労だったと想像に難しくありません。校長先生がおっしゃっていた“全校一丸となって行なう音楽会”の意味が一日の取材を通してよく理解できました。 発表ではどの学年も、児童たちが力を合わせた元気な歌声や演奏が講堂に響き渡っていました。 途中には教職員の器楽合奏があり、アンコールの「崖の上のポニョ」は会場が一つになって盛り上がっていました。教職員の演奏は、30年前から伝統的に行なわれているそうです。 音楽会の終盤は高学年の児童が完成度の高い器楽合奏を聞かせてくれました。 豊明小学校の教育や精神を感じることのできた素晴らしい音楽会でした。
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リハーサルの様子
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