○3つの教育理念
1.キリスト教教育
・・小学校時代の子どもたちの心は,驚くべき成長を遂げます。
本校では,キリスト教的人間観と世界観に基づいて,心を豊かにする教育をします。
子どもたちが,週に1度の宗教の時間や毎日のお祈りの時間を通して,「真理・愛である神様」のおやさしさと恵みに気づき,豊かな自己と豊かな人との関わりを築いていってほしいと願っています
2.女子教育
・・本校は,全教科において「女子教育のプロフェッショナル」でありたいと願っています。
女子の特徴を生かせるよう,すべての学習の土台となる「ことば教育」の研究を
進めています。
具体的には,国語科の「あのね帳」「日記」「作文帳」などの形で,
各学年がほぼ毎日,「書く」課題に取り組んでいます。
月に一度の「算数パズルの日」には,子どもたちの「算数的思考」を助けるために,
絵や図を書いたり,言葉に書てみたりする活動もしています。
このような取り組みを通し,「女子のねばり強さ」をいかした教育で,
思考力・判断力に優れた女子を育てたいと願っています。
3.国際理解教育
・・本校は,子どもたちが女子一個人として心を豊かに,学力をしっかりと身につける事を大きな目標に据えながら,国際理解を探求していく「グローバルな視野を持つ
子どもたち」を育てたいと願っています。
独自の英語教育法と週3回(高学年は週2回)の授業で,子どもたちがコミュニケーション能力を養い,
国際理解を深めていく取り組みを進めています。
◇教育の取り組み
― 好奇心に応えるカリキュラム ―
○英語科カリキュラム独自性について
・・英語科では,6年間の授業を経験し,異文化の人々と自信を持ってコミュニケーションできる,
「使える英語を目指して」の目標のもと,独自のカリキュラムを持っています。各学年が,
5つのカリキュラムを毎年繰り返すことで,スパイラル(螺旋)状にレベルアップしていくことを目指します。
日常のできごとを英語で表現する取り組みを教育のベースにし,ゆりっこたちがConfidence(自信)を持つことができるように,指導しています。具体的な手だてとしては,Phonics(音声学)中心に少人数制で,Speaking(話す)を多く取り入れた授業をしています。
また,1年間の学習の集大成として,ゆりっこたちがConfidence(自信)を持てる場として,年に一度の英語の発表会,「LEE(Let's Enjoy English)」を行っています。
「LEE」では,劇,ミュージカル,ゴスペルなどを,すべて英語で発表します。ゆりっこたちはこの発表会に向けて,歌や踊りやアクションなど,個性を発揮しながら,とても熱心に,楽しく英語を習得していきます。
この発表を終えると,ゆりっこたちの英語力は必ず一段ステップアップしています。
○国語教育
・・国語科では,「書くこと」を中心に据えた授業での取り組みを行っています。
書くこと=思考すること。私たちは,意識してゆりっこたちが「書く」作業ができるように授業を工夫しています。
物語を読み,自分自身の感想を持ち,文章にあらわす。説明文の構成を書くことによって学び取る。
漢字を何度も反復練習する。全ての教科の基礎となる国語だからこそ,思考の基の「書くこと」を中心にとらえた授業を心がけています。
ゆりっこたちは作文や報告文が学級通信や一枚文集に載せられるのを楽しみにし,励みにしています。
○算数教育
・・ブロックなどの具体物を用いた算数的活動を通して,数や図形についての感覚を豊かにし,基礎的・基本的な知識・技能をしっかり身に付けることができるようにしています。
学ぶことの基本は「楽しさ」であると考え,意欲的に学ぶことができるように,課題教材を精選しています。
その取り組みの一環として,月1回「算数パズルの日」を設けて,平常授業とは違った課題に取り組み,たのしく思考力を伸ばしています。
また,基礎的な計算技能を定着させるために「朝の計算」の時間を毎朝実施。
正確に計算する力の伸長に取り組んでいます。
○パソコン教育
パソコン教育では、インターネットを利用した調べ学習やタイピングなどに力を入れて指導しています。
ひとりに1台のパソコンが利用できる環境を整え,さまざまな教科の中にパソコンを取り入れています。
各教科の授業を学びから,パソコンの基礎的な活用方法からワープロソフト,ネチケットなどの知識とスキルを身に付けていきます。
― 情操教育 ―
○聖堂礼拝
月に1度,低学年・高学年に分かれてオラトリウムで聖堂礼拝を行います。聖堂に手を合わせながら
静かに入場し,みんなが勢揃いしたとき,美しい教会オルガンの音色とともに聖歌をを歌い礼拝を始めます。
礼拝では,校長先生の聖書からのお話に耳を傾けて,自分の内側の心の声を聴きます。
毎日の出来事を幸せに思えたり,感謝する心を取り戻したりすることができる瞬間です。
「教も神様がお守りくださりありがとうございます」と素直に言えます。
○他学年とのかかわり
日々の学校生活や様々な学習活動の中で,他学年との関わりがたくさんあります。
入学したての1年生には,ひとりひとりに受け持ちの6年生のお姉さんがつき,早く慣れて楽しい学校生活が送れるように,身の回りのお世話をしたり,休み時間に一緒に遊んだり,お弁当を食べたりしてくれます。
○ヨゼフタイム
ヨゼフタイムというのは,毎日昼休みに行われる清掃の時間のことです。
聖ヨゼフの奉仕の心に倣い,自分たちが使う教室などを感謝の気持ちを込めて清掃しています。
ヨゼフタイムは,2年生から6年生が縦割り班で清掃に当たります。2学期からは1年生も週1回お手伝いに加わります。6年生の班長,副班長の指導のもと,協力してそれぞれの分担を掃除します。このヨゼフタイムの清掃班からも,学年を越えた温かな交流が生まれます。
― 健康教育 ―
○かむかむタイム
2時間目の後の休み時間に設けられた,おやつの時間です。小魚や海藻,豆類などを30回はかんで食べるように指導しています。これにより脳を活性化させ,不足しがちな
栄養素を補うことができます。
○健康だより
「正しい食生活」を学び身につけるために,月1回「健康だより」で今月のめあてをお知らせしています。
4月は「早寝早起きをしましょう」5月は「感謝の心でよくかんで食べましょう」等,具体的なめあてをもって取り組みます。全校朝礼でも,きめ細やかな話で子ども達が理解を深めるよう指導しています。
○おさかなの会
子ども達が健康に過ごすためには,家庭の理解協力が欠かせません。佐藤和子氏
(医師・NPOヘルスプロモーションセンター理事長)のご指導のもと,「正しい食生活」について学びたいという保護者有志が集まり,月1回の学習会や調理実習を実践しています。
保護者のみならず,教職員も「健康は育てるもの」という佐藤先生のお考えをもとに作成された
「養生訓」を守り,栄養素の整った献立(each meal perfect)について学んでいます。
「養生訓」―健康体であるための4つの基本―
・心を定めること
・睡眠8時間
・栄養バランスの整った食事
・適度に身体を動かすこと
◇学童保育「ナザレトクラブ」
1年生から4年生までのゆりっこたちを対象に,放課後を過ごす場所(学童保育)として始まったナザレトクラブ。働く保護者の方の支援のため,また,遠距離通学で家に帰っても遊ぶ友達がなかなかできないゆりっこたちのため,月曜日から金曜日までの放課後を,学校の友達と過ごすことができます。
曜日ごとの保育内容で,月曜・手芸教室,火曜・ドリル学習,水曜・チアダンス(中高チアダンス部コーチによる),木曜・書道教室,金曜・スポーツ教室(剣道)
を行っています。
放課後から19時までの保育を実施しています。
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