■教育の3つの柱
○たしかな学力と人間力を身につける
高い知力とたしかな基礎学力を身につける教育。知識偏重ではなく、知識を知恵として活かすことのできる教育をめざします。さらに、自分のためだけでなく、他の人々のために自分ができることを惜しむことなく果たせる豊かなこころをもった人間性を育みたいと考えています。
○小・中・高・大の一貫教育
まず初等教育において「人間の尊厳」の精神がしっかりと培われ、中等・高等教育においてさらに深められていき、のちに社会の中で具体的な実りを豊かにもたらす。これが、南山の総合教育がめざす姿です。16年の一貫教育の中で、子どもたちの心と生き方に、南山の精神が根づくこと願っています。
○学校と家庭との教育連携
教育は学校の中だけでは完結しません。子どもたちが地域や家庭の中で温かく見守られ、さまざまな人々とふれあい学ぶことも、大切な教育。ご家庭での親子のコミュニケーション、ご家庭と学校のコミュニケーションを大切にし、お子さまを一緒に育てていきましょう。
■7つの教育の特色
○キリスト教精神による教育
キリスト教精神を基本に情操教育を行います。キリスト教だけでなく世界の主な宗教について知ることにより、世界のさまざまな人々の価値観を知り相互理解を育むことのできる人、さらに自分自身の価値観を確立し国際社会で自信をもってコミュニケーションできる人を育てます。
○知的理解と厳しい知的訓練
自由で創造的な思索を行うのに必要な知的理解をめざすため、「読み・書き・計算」に多くの時間を充て、基礎学力を徹底的に鍛えます。まず日本語でしっかり考え明解に自己表現ができるよう、国語教育に力を入れます。さらに、高等数学の基礎となる算数教育を推進し、論理的思考力を養います。
○家庭との教育連携
教育は学校だけでは完結しません。子どもたちが地域や家庭の中で温かく見守られ、さまざまな人々とふれあい学ぶことも、大切な教育です。親子のコミュニケーションはもちろん、学校行事等を通した学校とご家庭とのコミュニケーションも大切にし、ともに子どもたちを育てていきたいと考えています。
○地域社会への奉仕
家庭との連携で子どもを育て、さらにできるだけ地域の皆さんにも関わっていただくために、地域社会への奉仕の姿勢を育みます。その一環として、ボランティア活動や伝統芸能・文化にふれあう機会を取り入れたいと考えています。また、南山教会や病院との連携行事も計画しています。
○国際性の涵養
真の国際性を養うために、コミュニケーション手段としての英語教育を1年次から行います。ネイティブ教員を相手に、日常の交流の中で楽しみながら英語力や国際的な感覚が身につけられるよう指導していきます。また、日本を深く知り、自国について英語で話せるように育てたいと考えています。
○小・中・高・大一貫教育による南山教育の実現
南山学園では、児童の一人ひとりの個性と能力に応じた推薦制度を充実させることにより、小学校・中学校・高等学校・大学、さらに大学院までの理想的な一貫教育の実現をめざします。そして、将来、南山学園の教育理念のもとに国際社会のリーダーとして活躍できるよう、責任を持って送り出します。
■独自のカリキュラム
○アフタースクール
放課後を利用し、学校のクラブとは別に、芸術活動やスポーツ活動を行う場を提供します。また、イマージョンや国語・算数の補習コースも正課と連動した形で行う予定です。
■独自の教育プログラム
○異年齢集団活動
異年齢の集団によるさまざまな活動を通して、お互いに思いやる温かい人間関係の中で集団の一人としての自分の立場や役割を自覚し、自主的に活動できる人を育てます。また、校訓の精神のもとに、心身ともに健康で人間性豊かな人、自ら考え、判断して表現し行動する人を育てます。
○コミュニケーション教育
体験学習を通じて、自ら問題を発見し解決していくといった自立的・能動的な学びの態度や問題解決能力を形成します。また自己を振り返る力、人間関係を豊かにする力を身につけた生きる力を持つ人に育てます。
○マナー教育
挨拶ができるという基本的な習慣から日本の文化・伝統として受け継がれてきた作法まで、人と関わり合う社会生活の中で一人の人間として身につけるべき基本的なマナー教育を行います。
○アート教育
本物の絵画や彫刻・陶芸や音楽などの芸術作品に触れ、作品づくりや創作ダンスなどの活動を通じて豊かな感性を持ち、自己表現ができる人を育みます。
○食育
健康で心豊かに生きるための食育の場として、ランチタイムをおおいに活用します。栄養バランス、カロリー計算などの細かい配慮はもちろん、日本の伝統料理や世界のメニューなどの提供により、さまざまな食文化を理解させ、テーブルマナーの指導なども行います。
○環境教育
21世紀社会をリードする子どもたちにとって、環境問題への理解と取り組みは必須です。学園内の南山短期大学構内の森を学びの場とし、実践的な環境教育を行います。
○伝統文化・芸能へのふれあい
歴史ある日本の文化に触れることで自国への理解を深め、国際人として必要な教養を身につけます。古文・漢文などの古典文学、能、狂言、歌舞伎などの伝統芸能、茶道などの文化に触れる体験学習を予定しています。
■充実したカリキュラム
たしかな学習方針、充実したカリキュラム、きめ細かな指導、毎日の反復練習によって基礎学力の習得をめざし、学習することが「楽しい」「おもしろい」と感じられるように指導します。
○モジュールタイムの設定
基礎学力・基本教育の徹底した反復練習として、知的訓練タイム(モジュールタイム)を設定します。
国語(読み・書き)、算数(計算)等を毎日5分程度行います。
○国語
学びの基礎となる国語教育は、話す・聞く、書く、読む等「伝え合う力」の確実な習得を目指し、1年生から週10時間の授業を予定。音読・暗誦・漢字等の反復練習にも力を入れます。また、名文音読や俳句づくり等を通じ、詩情豊かな美しい日本のこころを学びます。
○算数
子どもたちの日常生活の中にある数量的・図形的なものを整理して、筋道を立てて考える力を育みます。また、基礎的な知識と技能を身につける手段として、モジュールタイムでの反復練習を行います。
○英語
ネイティブスピーカーと日本人教員によるティームティーチング。子どもの認知能力の発達に応じて、無理なくコミュニケーション能力とリテラシーの基礎を育てます。英語による読み聞かせ(ストーリータイム)など「英語を使う」場を多く設けます。
○体育
「こころ」と「からだ」のための学校体育だけでなく、生涯にわたって健康な生活を営むための基礎体力づくりを行います。土と人工芝を使ったグラウンドで、のびのびとした活動を行いながら、運動能力を身につけさせます。
○IT教育
基本的なIT操作の習得はもちろん、情報モラル教育も大切に考えています。ネットワークを活用した学習の中で、自分の思いや考えを自由にまとめ、表現し伝えることを通して、生活の中で学びを生かす力を育てます。
|