小学校受験新聞TOP授業体験レポート一覧へ戻る >武蔵野東小学校 学園祭レポート

武蔵野東小学校 学園祭レポート

 

武蔵野東小学校 学園祭レポート

『混合教育』、『小中一貫教育』などの特長を持つ武蔵野東小学校。

『混合教育』とは、健常児と自閉児が同じ環境の中で学び、相互に影響し合い、ともに成長していくシステムを指しています。

普段は健常児(ABクラス各約35名)、自閉児(CDEクラス各約10名)で編成しています。学習や諸活動などの多くの場面で学校生活を共にしています。

劇発表会は自閉児クラスの児童たちが学年に分かれて劇を行ないます。

武蔵野東小学校の学園祭はどのような様子で行なわれているのかを取材してまいりましたのでご覧下さい。

取材 H20年11月8日

 

 

学園祭パンフレットから

学園祭は日々の学習の成果を発表する絶好の機会です。子どもたちは、友だちのノートや作品だけでなく、劇発表や他学年の展示もじっくり見て、互いに刺激を受け、学びあい、自分の学習に生かしています。一人ひとりの子どもの数多くの作品やノートを、時間をかけてご覧いただきたいと思います。また、子どもたちが楽しみにしている模擬店やゲーム、ビンゴなど、保護者のご協力により毎年大盛況です。皆さんもお楽しみください。

 

劇発表会

友愛会(児童活動)の係りの児童が毎朝門にたって登校する児童を迎えます。 劇発表会の会場を待つ保護者の方々。 こちらは1年生の教室で先生が今日1日の注意を児童に説明している様子です。
先生と戯れる児童たち。 劇発表会の司会を務める友愛会の児童と先生方が談笑している様子です。 劇を行なう1年生の衣装を直しているところです。間もなく発表が始まります。
こちらは3年生。準備万端です! 会場の隅で出番を待つ1年生の児童たち。 石橋校長先生のお話。学園創立44周年記念式典時に友愛会会長・副会長が発表した「お祝いの言葉」を紹介しました。
開会の言葉。とても上手に言えました。 いよいよ劇発表会の始まりです。1年生の劇は「ブレーメンの音楽隊」です。 左下に写っているのは指導している先生です。台詞の補助をしたり、マイクを近づけたり、音響照明に合図をだしたりするなどのサポートを行なっていました。
最後は揃って礼。みんな上手に劇が行なえました。 発表が終わったばかりの1年生。笑顔がこぼれます。 緊張した人?「はーい!」。何百人ものお客さんの前だものね緊張しちゃうよね。でもしっかりと演技できていました。
2年生の劇は「はなさかじいさん」 衣装も凝っています。 発表が終わってホッとしている2年生たち。
3年生の劇は「西遊記」です。 孫悟空がところ狭しと暴れまわります。 工夫されたセットもとてもよかったです。
4年生は「ピーターとゆかいななかまたち」です。 のびのびとした演技を見せてくれました。 クライマックスシーンはステージから降りての大熱演。
みんなで頑張りました。 5年生の劇は「わらしべ長者」です。 わらが色々なものにかわっていく様子が分かりやすく描かれていました。
最後は全員で挨拶。 6年生の劇は「15少年漂流記」です。 “人は一人じゃ生きれない”、ということを劇を通して伝えました。
 
最後は6年生全員で合唱しました。 6年生の終わりの言葉です。しっかりとした挨拶を言うことができました。  

 

 

模擬店の様子

体育館前のサブアリーナのお店の様子です。   校庭では児童が模擬店が開くのを待ち望んでいました。
こちらはお茶・ジュース売り場 模擬店はうどん、チキンバスケット、おでん、カレー、とん汁、たこやき、やきそば、きなこもちなどメニューがとても豊富です。 校庭で食べる食事はとても美味しそうでした。
チュリトスも売っています。美味しそうな甘〜い匂いがしていました。
おでんをこぼさないようにね。   食事後で元気いっぱいです。
つきたてのお餅を食べることができます。50kgのもち米を用意しました。 こちらはOB会の焼きそば売り場の様子です。なんと用意した700食が完売しました。 ユニセフ募金も行なっていました。大きな声でお願いしていました。
   
北原記念館の地下ホールで行なわれているバザーの様子です。品揃え豊富な盛大なバザーで、会計には長い行列ができていました。    

 

ゲームコーナーの様子

東館で行なわれているゲームコーナーには長蛇の列ができていました。児童たちはとても楽しみにしていたようです。 こちらは射的ゲームの様子。お父さんたちと卒業準備委員会が主催しています。 こちらは万歩計ゲーム。30秒間にいくつの歩数が計測できるかを競います。
ゲームで獲得したあたり券で好きな商品と変えることができます。中にはこんな景品をどこで仕入れてきたのだろうと思わせる景品がいくつもありました。 落ちてくる紙をトングでつかむゲームです。 これはペットボトルのフタを容器にいれて660gぴったりにするゲームです。

お手玉を投げてお菓子を倒すゲームです。 一通りのゲームが終わるとくじを引くことができます。 こちらは外で行なわれていたボール転がしゲームです。手作りですがとてもよく出来ているゲームでした。

 

 

学園祭パンフレットから

展示による学習発表

 武蔵野東学園の教育の柱とも言えるものに、ノートが挙げられます。
 先生の板書を書き写したものに加え、自分で調べたことや学んだことがきちんと整理されていて、そこには日々の学習の積み重ねがあります。子どもにとっては宝物のように大切な各教科のノートを展示しています。また、学習プリントや大きな紙にまとめたものなど、各学年で取り組んできたものものも紹介します。それから、今年度の重点である「環境」についても各教科の学習の中に取り入れ、それを通じて学んだことも各教科の展示の中に盛り込まれています。

 ABクラスでは、定期的に行なっている計算・漢字コンテスト、漢字検定について、その取り組みなども紹介します。CDEクラスは、学年ごとに3つの班に分け、個に合わせた国語・算数の学習指導(習熟度別学習)を昨年度に引き続き行なっています。そのノート・プリント・授業で用いた教材などを1・2年はABクラスと同じ学年展示の中に、3年生以上は学年展示教室とは別の教室で展示しています。
 専科教科でも、家庭科は裁縫など、理科では自作実験や観察の記録および5年生の自由研究、読書では絵本、英語科は紹介文など、さまざまな作品を展示します。図工科は絵画や立体の作品を、今年度は北原記念館に全学年の作品を展示します。


 

展示による学習発表

1年生ABクラスの展示の様子。   どの学年もノートやファイルの展示が多くあります。武蔵野東小学校の特長と言えると思います。
3年生ABクラスの教室。    
3年生CDEクラスの展示の様子。 ホウセンカの観察日記 理科学習の展示。
しっかりとまとめてあります。 木炭電池の仕組みをまとめ児童もいました。 英語学習の展示。
4年CDEクラスの展示。 こちらは2年ABクラスの展示。  
5,6年の家庭科学習の展示です。6年生はクッションを作りました。 5,6年生の社会科学習の展示です。 「私の好きな歴史上の人物」
5年CDEクラスの展示です。ゴーヤとジャガイモの栽培をまとめました。 劇でも演じた「わらしべ長者」をまとめました。 5,6年の算数学習の展示です。
5,6年の国語学習の展示です。 「小学校で習ったお気に入りの漢字一字」が展示してあります。 「創作漢字」という面白い学習も展示されていました。
低学年の図工展示です。ABCDEクラスの作品が一緒に展示してあります。1年生の作品です。 2年生の作品です。 こちらも2年生の作品。
4年生の作品です。 3年生の作品。 3年生の作品。カラフルな鳥が描かれていました。
2年生の作品。 3年生の紙粘土の作品。 1年生の作品。
3年生の作品。 ここからは高学年の図工展示の様子です。 6年生の作品。
5年生の作品。電動糸のこぎりを使って作成しました。 5年生の作品。 4年生の作品。
 
4年生の作品。 6年Dクラスの児童が描いたルソーの絵の模写です。  

 

ビンゴ大会の様子

豪華な景品が並びます。この他、東京ディズニーランド券、任天堂Wii、お米40kgなどなど豪華な景品が多数用意されていました。

開始を待ち望む児童たち。 1年生は初めてビンゴ大会。楽しみのようです。
司会役にエド・はるみの衣装をまとった先生(男性)が登場してきたと思ったら・・・ 今度はナベアツが出てきました。 米俵を抱えて登場してきた先生。サービス精神の旺盛な先生方です。大歓声は言うまでもありません。
体育館は座る場所がないくらい満員です。 東のナベアツさんは、3の倍数の番号を引くたびにアホになって数字を読んでいました(笑) 手元のビンゴカードの番号を探す児童たち。
番号があったかな? 早速ビンゴが出ました! 任天堂Wiiをゲット!!
次々に豪華景品が渡されていきます。 いいなぁ〜・・・ 景品をゲットした妹の頑張りに喜ぶお兄ちゃん。「なんて兄孝行な妹なんだ〜!」
任天堂DS、お米券、iPod、体操服2万円券なども次々に手渡されていきます。 中にはこんな景品も。 番号発表に注目する会場の様子。
本日2台目のWii当選! うらやましい・・・ ビンゴ! 何がもらえるのかな・・・
商品券をもらいました! 大盛況のうちにビンゴ大会は終了し、当たらなかった児童には参加賞が配られました。 この参加賞がまた豪華で、色々な物が袋に入っています。
景品や買った物を見せ合っていました。 楽しかった1日が終わり帰路につく児童たち。 石橋校長先生とお話し中、飛び上がって喜んでいる幼児。
手に入れたおもちゃの説明をしているようです。 1年生がさよならのご挨拶をしている様子。 たくさんのお土産を手に帰っていく保護者と児童。
何が1番楽しかったかな? 5,6年生は後片付けの作業が残っています。  
ダンボールも濡れているものとそうでないものに分け、さらにガムテープをはがして分別します。 まだまだ遊び足りない元気な児童たち。 東中学校のお姉さんたちも遊びに来てくれました。昨年東小学校を卒業した生徒さんたちです。
武蔵野東小学校はゴミの分別に力を入れています。食べ終わった食器も洗ってから捨てています。 細かく分別されたゴミ。徹底されていました。当校は「東エコクラブ」という環境問題に取り組んだ活動も盛んです。 模擬店のテントを片付けている様子です。模擬店の数が多いだけに片付けも大変です。
 
先生方も手際よく片付けていきます。 児童と保護者の方々は楽しい思い出とたくさんのお土産を手に下校していきました。  

 

所感

武蔵野東小学校の学園祭は、劇発表会、作品展示、バザー、模擬店、ゲームコーナー、ビンゴ大会と、内容が盛りだくさんの学園祭です。
近所の方もバザーや模擬店を楽しみにしており、来場者は2000人から3000人というから驚きです。
劇発表会はCDEクラス(自閉児)の児童たちみんなで頑張りました。担当の先生がステージ前に座り、児童たちが今まで一生懸命に練習してきた成果が発揮できるように熱心にサポートを行なっていました。当日は保護者の方々で会場がいっぱいになってしまうので、ABクラス(健常児)の児童たちは前日のリハーサルで仲間の頑張りを見ています。演技をしている児童たちも、あんなに大勢の前で発表することなど滅多にないでしょうから緊張はしていたようですが、演技後の嬉しそうな顔を見ていると、この達成感が児童たちの自信に繋がっていくのではないかなと感じました。
展示による学習発表は、武蔵野東小学校の特長を色濃く映し出していました。
パンフレットにも書いてありましたが、ノートやファイルによって、学習の積み重ねがしっかりと整理されています。4月からの半年強を、どのような学習を行い、どのように理解してきたのかが分かりやすく展示してあります。在校生保護者にとって、わが子の学習過程を感じる大変役立つ展示だと思いますが、これから志願される方にとっても、武蔵野東小学校の学習スタイルがどのようなものなのかがとても伝わってくる展示ですので、志願されるご家庭は一度見ておくと良いと思います。
学習の整理がとても分かり易いと書きましたが、そのような学校ですので、展示教室の分け方や展示方法が整理されていて見学し易かったことも追記しておきます。
校庭には数多くの模擬店が出店されていました。模擬店の中には地域の商店街からのお店もたくさん出ています。バザーを楽しみに来場するご近所の方や、ビンゴゲームの地域店からの協賛景品などを見ていると、当校が地域に根付いた活動を行っている様子が垣間見れました。
もう一点特筆すべき点は保護者の協力が厚い小学校だということです。ゲームコーナーや模擬店、バザー会場など、とても多くの保護者の方が手伝っていることに気づきます。先生にそのことを尋ねてみますと、交代制をとっていますが、ほぼ全校児童の保護者の方がこの学園祭を手伝っているとのことでした。各ご家庭の協力体制もこの学校の特長の一つなのかも知れません。
一日の最後は、大盛況だったビンゴ大会です。会場はびっしりと埋まり児童たちの熱気はビンゴ大会の途中で体育館の窓を全部あける程でした。
児童たちにとっては、展示あり、ゲームあり、模擬店あり、ビンゴ大会ありと楽しい1日だったと思います。
武蔵野東小学校がどのような小学校なのかを垣間見れた学園祭でした。

 

武蔵野東小学校 発表会レポート はこちら

 

武蔵野東小学校 紹介ページ はこちら

授業体験レポート一覧へ戻る