日私小連全国教員夏季研修会の様子　　小学校受験新聞

平成23年8月17日（水）〜19日（金）に、京都にて

『第55回　日本私立小学校連合会　全国教員夏季研修会』　が行われました。

全国の私立小学校から約1000名の先生方が集まり、2泊3日で研修を行います。

どのような研修会なのかを取材して参りましたのでご覧下さい。

株式会社小学校受験総合研究所
小学校受験新聞　編集部

　要項から抜粋

2010年代の教育宣言

今や、地球規模で激動する2010年代を迎えました。
私たち私立小学校は、著しい社会変化と科学技術の高度化が進展する時代の中で、建学の精神を継承するとともに伝統を重んじ、その使命とする理想の教育をめざし、誇りをもって初等教育の先駆的な実践を世に問うてきました。

21世紀は　「知識基盤社会」の時代であるといわれています。その一方で「心」の時代でもあります。
私たち私立小学校は、個人の自由と人権および児童一人一人の個性を尊び、その内なる可能性を児童愛をもって引き出す方法を実践・探求し、未来を切り拓いていく基礎的資質と心豊かな人間性を育成します。
併せて、真の世界平和と持続可能な自然環境の維持のために、広い視野をもって考え、共感する力を身につけた児童を育成します。

そのため、私たち私立小学校は、伝統と特色ある教育をさらに充実させ、私学人としての自覚に立ち、お互いに協力結束し磨き合い、わが国初等教育の新たな創造をめざすことをここに宣言します。

日本私立小学校連合会

Ｈ23年8月17日（水）〜19日（金）に、京都にて　『第55回　日本私立小学校連合会　全国教員夏季研修会』が開催されました。

普段は、東北、関東、東京、関西、九州などの地区ブロックごとに研修会を行っていますが、この『日本私立小学校連合会　全国教員夏季研修会』は、毎年1回行われる全国の私立小学校の先生が集まる大きな研修会です。
今回は、約1000人の私立小学校の先生方か参加して研修会が行われました。

研修会は13の部会に分かれており、それぞれの部会が、講演会、研究授業、提案、フィールドワークなどを行い、より魅力的な授業を行うために様々なことを学びます。

研究授業の後に行われた意見交換会では、たくさんの指摘や意見が寄せられました。
学校は違うけれども私立小学校の仲間として、良い授業を行って欲しいという気持ちが感じられた意見交換会でした。
その中で、「私たち私立小学校は、教科書と同じことだけではなく、『プラスα』の授業を行わなければならないと思います」という発言がありました。私立小学校の意義を再確認できた言葉だったように思います。

『日本私立小学校連合会　全国教員夏季研修会』の大きな目的は3つあります。

“教員や授業の質的向上を目的とする”

“私学に勤めるという認識を育てる”

“教員間の交流”

です。

初日に行われた懇親会では、当日行われた研究課題に対して熱い議論が続くテーブルも数多くありましたし、情報交換を行う先生たちの姿を多く見かけました。

初任者研修会、10年教員研修会など、私立小学校連合会では数多くの研修会を行い、“私立小の意義・役割”、“授業力の向上”などに努めています。

“私立小学校ならではの良さ”　を改めて感じることができた全国教員夏季研修会でした。