星野学園小学校では、3年生になると社会科で地域の学習を行います。
学校が所在する「川越の今昔」について学んでいます。
まずは川越の歴史を辿ってみましょう。
長禄元年(1457)、太田道真・道灌父子が川越城を築きました。天正18年(1590)の徳川家康の関東入部に伴い、川越藩が置かれ、幕末まで続きました。
川越は、江戸との物流を確立、商人の町としても発達し、それは明治まで続きました。
近年では昔の佇まいと新しさが共生する「歴史と文化のまち」として脚光を浴びており、“小江戸”川越には多くの観光客が訪れています。
このように、昔の人たちの暮らしや道具、産業、そして街並みを学ぶには最適な地域といえるでしょう。
星野学園小学校はこの地域学習や、昔を知ることで、“昔があるから今がある”ということを肌で感じて欲しいと考えています。
机上だけの学習では、例え“昔”という知識を得ることができたとしても“感じる”ことは難しいでしょう。
川越に詳しい人の説明を聞き、道具や展示物を見て学び感じることを大切にしたいと考えています。
“昔と今はつながっている”と言葉で言われるよりも、実際に街を歩いてみると、先ほど説明に出てきたお堀の一部が今もなお残っていたり、蔵が残っていたりして、実際に見ることで、“昔と今はつながっている”ということが確認でき、知識としてだけではなく、肌で感じることができるのではないでしょうか。
川越の地にあるからこそ感じることができる校外学習だったのではないかと思います。
この校外学習で川越の“昔”を知ることができました。
翌日からは、現在とこれからのの川越を学んでいくそうです。学習はこれからも続きます。
追記
1日行動をともにして感じたことがありました。
服装と挨拶がしっかりしていることです。
服装ですが、“恥ずかしくない身だしなみを”というこの小学校の教えを感じました。制服をちゃんと着こなすのはもちろん、靴下が下がるとすぐに上げるように児童たちは行動しています。先生方も見つけると指導していました。
挨拶は、どの児童も礼儀正しく、それはこの学年だけではなく、どの学年もちゃんと挨拶をします。先生方のしっかりとした礼儀や挨拶が、児童たちの模範となっているような気がしました。
“星野学園小学校は勉強だけを教える学校ではありません。人間教育に力を注いでいきたい”と、説明会でおっしゃっていたことを記憶しています。教育目標にも『礼儀正しく、あいさつのしっかりとできる子ども』と書かれています。今回の取材を通して、星野学園小学校の教育の一端を感じることができました。
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