小学校受験新聞TOP授業体験レポート一覧へ戻る >全国算数授業研究会 東京(in私学)大会 の様子

【全国算数授業研究会 東京(in私学)大会】 の様子

 

【全国算数授業研究会 東京(in私学)大会】 の様子

(配布された冊子から)

大会テーマ 
【子どもと創る算数授業】 〜私学からの提案〜
  子どもの力をどこまで引き出せるか 子どもはどこまでできるのか!

 

「算数の授業とはどうあるべきか」の問いに対して、多くの教師は自分の考えをもっていることでしょう。でも、実際に授業をしてみると、うまくいかないことがあります。それは、教師側が授業の組み立てを自分の都合だけで考えているからではないでしょうか。
取り組みやキーワードを意識するあまり、教師側の都合で授業の組み立てを考えてはいませんか。子どもの素朴な疑問や反応、そして声を見逃してはいませんか。
私立学校(私学)の多くは、独自の教育理念の上に立って実践がなされています。必要であれば、学習指導要領の範囲を超えて授業内容を考えたり、領域を超えて授業を行ったりすることもあります。でもこれは、私学だから実践できるということではないはずです。
現場の教師が目の前にいる子どもに何を学ばせるか、何ができるかを真剣に考え、発問や内容を吟味していけば、単元や学年の内容に則しながらも、工夫した授業を行うことができるはずです。子どもの持っている力を引き出し、発揮させる場面を設定することが教師に求められている力といえます。
今大会では、取り組みやキーワードを意識して授業を考えるのではなく、「子どもはどこまでできるのか!」を追求して、子どもと創る授業を提案していきたいと思います。

主催:全国算数授業研究会・私学算数研究会

 

取材 H23年12月26日

 

 

開会の様子

会場の国立学園小学校   受付の様子
会場の様子。満員でした。 守屋校長先生の挨拶。 大会委員長の佐藤先生から挨拶。

 

 

公開授業Tの様子(体育館)

公開授業の様子 公開授業の様子 この公開授業は体育館で行われました。
「魔法の行列のなぞを探ろう」という数のマジックを解く授業でした。 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 初めての先生の授業でも積極的に授業に参加する児童たち
公開授業の様子 スクリーンには児童のノートなどが映し出され、児童がどのような思考を辿ったかなどを見ることができます。 複数の先生が回って、面白い考え方をする児童のノートなどを映していました。
公開授業の様子 公開授業の様子 隣のお友だちと相談して良い時間の様子です。“秘密を探る”=“解く”ことの楽しさが垣間見れた場面でした。
協議会の様子 40分の授業が終わると、30分の協議会が行われます。 今行われた授業についてパネラーや見学者の先生から様々な意見をいただきます。

 

 

公開授業T・Uの様子

公開授業の様子 公開授業の様子 見学される先生方が教室に入りきらない授業もありました。
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 協議会の様子 協議会の様子

 

 

公開授業V・W の様子

公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
全国から集まった大勢の先生が公開授業を見ています。 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
公開授業の様子 公開授業の様子 公開授業の様子
協議会の様子 協議会の様子 協議会の様子
協議会の様子 協議会の様子 協議会の様子
協議会の様子 協議会の様子 協議会の様子

 

 

シンポジウム の様子

シンポジウムの様子 テーマ『算数授業で大切にしたいこと』 シンポジウムの様子
シンポジウムの様子 シンポジウムの様子 閉会の挨拶

 

 

全国算数授業研究会は毎年2回開催されます。
今回は初めて私立小学校を会場として開催されるということで取材をさせていただきました。

全国の510名の先生方が、公開授業、協議会、シンポジウムに参加されました。私立小学校からも約150名の先生が見学に来られました。
公開授業も今回初めて、一つの会場に5つの私立小学校の児童約400名が集まり、10校の教師11名が公開授業を行いました。これはとても画期的なことだそうです。
公開授業は体育館や教室を使って行われるのですが、見学希望の先生方が教室に入れずに廊下で授業を聞いている公開授業もありました。
公開授業の後に行われる協議会は、「ノートを見たらこういう考え方をする児童がいた」、「こういう展開の方が児童は理解しやすかったのでないだろうか」等、様々な意見や考えが飛び交っていました。
極端に言えば、児童が発した一言を拾うか拾わないかで大きく意見が分かれることもしばしばありました。
授業の展開の仕方にも様々な意見が出ていました。指摘を認めるところは認め、主張したいところは主張するといった場面も多く見られポリシーを持ちながらも、反省すべきところは反省するという柔軟な姿勢を見ることができました。
厳しい意見が出る時もありましたが、それでも協議会が成立する理由は、授業者も、協議者も、そして見学していた先生も、「児童たちに良い授業を受けさせてあげたい」という共通する基本理念がそこにあるからだということがすぐに理解できました。
この想いがあるから、先生は題材を選び、教材を探し、そして授業に工夫をするわけです。
今回の公開授業でも、「どうしてこの題材を選んだのか」、「研究の狙いには適していない題材なのでは?」という意見がでた公開授業もありましたが、授業者はそういった指摘がでるのは覚悟の上で、その題材選択をしたと後の取材でお聞きしました。
賞賛される授業も行えたことでしょう。でも、今回のテーマを意識して、あえて新しい授業にチャレンジしたそうです。厳しい意見も出ましたが、そういったことを反省し、取り入れながら良い授業を児童に提供できるように今後も努めていく、とおっしゃっていました。
学力レベルを把握していない他校の児童を相手に行う授業はいつもの授業と違ってやりにくかったと思います。大勢の中で行う授業は予定通りにはいかなかったと思いますが、そういったことは気にせずに、大きな意味での「授業研究」に取り組む先生方の姿は公立・国立・私立に関係なく、大変逞しく感じました。
最後に授業通信に書かれていた文を紹介します。
『子どもの側に立った教育の実践を追求すること、子どもに対する愛情には、公立も国立も私立もないはずである。「今、本当に大切なことは何か、すべきことはなにか」を、それぞれの立場の垣根を越えて、大いに議論し合いたい。今回の研究会が、教師たちの意識、価値観に変化が芽生える一つのきっかけとなれば良い。』

余談
上記にも書きましたが、今回の公開授業は私立小学校の児童に授業を行いました。
授業を見ていた公立小学校の先生方からは、「児童たちの授業態度や集中力が素晴らしい」、「このような児童たちに授業したことがないので羨ましい」 との声を聞くことができました。


 

授業体験レポート一覧へ戻る  

 

ページトップへ

 

小学校受験新聞TOP授業体験レポート一覧へ戻る >全国算数授業研究会 東京(in私学)大会 の様子